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» 2017年08月17日 19時51分 UPDATE

ホットペッパーとコラボ、ゲーム配信:ダイドー、スマホ連動型自販機に注力 若者呼び込み

ダイドードリンコが、スマホと連動する自動販売機「Smile STAND」を活用した情報配信サービス「Smile Town Portal」を始める。若年層を中心に普及が進むスマホと連動したキャンペーンを展開し、伸び悩んでいる若手顧客を獲得する狙いがある。

[濱口翔太郎,ITmedia]

 ダイドードリンコは8月17日、スマートフォンと連動する自動販売機「Smile STAND」を活用した情報配信サービス「Smile Town Portal」を始めると発表した。飲料を購入した顧客のスマホに自販機周辺の飲食店などの情報を配信する。第1弾としてリクルートライフスタイルと提携し、9月4日からフリーペーパー「ホットペッパーグルメ」「ホットペッパービューティー」に掲載されている飲食店・美容室の情報と割引クーポンの配信を始める。

photo ダイドードリンコの自販機「Smile STAND」
photo ためたポイントは引き換えなどが可能だ

 Smile STANDは、スマホとBluetoothで通信できる自販機で、2016年4月から全国に展開し、現在は自販機28万台のうち2万5000台を設置。顧客が商品購入後にアプリ内のボタンを押すと「Smile STAND ポイント」を付与するサービスなどを提供している。

 Smile Town Portalは「日々の生活を充実させる」がコンセプト。飲料を購入した顧客に対し、自販機の1キロ圏内にある飲食店・美容室の情報・クーポンを配信する。午前5時〜午後1時はランチ営業をしている店舗の情報を、午後1時〜翌日午前5時は「ダイニングバー」「ワインがおいしい店」など6テーマから1つを選んでテーマに沿った店舗の情報を届ける。

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photo 情報の取得画面

 一般に、飲料メーカーはコンビニやスーパーなど小売店売り上げが70%程度を占め、自販機売り上げは30%程度。ダイドーは自販機売り上げが80%超と高いのが特徴だが、自販機ユーザーは40〜50代が多く、20〜30代からの売り上げが伸び悩んでいるのが課題だった。

 若年層を中心に普及が進むスマホと連動したキャンペーンを展開することで、若手顧客を獲得する狙い。Smile STANDの設置台数は、17年度中に5万台にまで拡大する計画だ。

 ダイドーの西佑介 経営戦略部プロジェクトリーダーは「自販機に『情報発信』という付加価値を持たせることで、競合他社との差別化を図りつつ若手顧客の増加につなげたい。ゆくゆくは、Smile Town Portalで紹介する店舗からインセンティブを得るなどし、新たな収益源とすることも検討している」と話す。

 「他の企業や地方自治体とも打ち合わせを進めており、提供する情報の拡充も目指していく。現時点では決定事項はないが、決まり次第開示する」(西プロジェクトリーダー)という。

photo 西佑介プロジェクトリーダー

自販機と連動するスマホゲームも開発

 若年層獲得策の一環として、ゲーム開発会社のSNKと共同開発したスマホ向け格闘ゲームアプリ「THE KING OF FIGHTERS D 〜DyDo Smile STAND〜」を今秋にも提供開始する。

 人気格闘ゲーム「THE KING OF FIGHTERS」がベースで、ゲーム内通貨の入手方法を「Smile STAND ポイント」との交換に限定し、現金での決済を廃した点が特徴だ。

 ユーザーは、Smile STANDで飲料を購入して得たポイントをゲーム内通貨に引き換えることで、キャラクターの強化、スタミナ回復、“ガチャ”による新キャラクターの獲得などが可能になるという。

photo 現在は事前登録を受付中だ

 既存のゲームタイトルとのコラボではなく、オリジナルアプリの提供を選択した理由について、西プロジェクトリーダーは「若者に継続してサービスを利用してもらうことが一番の狙いのため、期限付きが多いコラボ施策は実施しなかった。定期的にユーザーの動向を調査し、自社の課題解決に生かしていきたい」と話す。

 今後の展望について、笠井勝司 執行役員は「飲料市場では自販機の設置台数はダウントレンドにあるが、自販機を主要な販売チャネルとしている当社にしかできないサービスを展開することで、さらなる市場シェアを獲得できると考えている」と話している。

photo 笠井勝司 執行役員

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