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» 2017年08月25日 06時00分 公開

常見陽平のサラリーマン研究所:なぜベンチャーの社員は“イケてる風”に見えるのか (1/2)

ベンチャーに対して「イキイキしていて、活躍している」といったイメージを持っている人が多い。しかしそれは、「頑張っている自分」を演じざるを得ない部分があるからではないかと私は見ている。

[常見陽平,ITmedia]

 私が大学生だったころから、就活生が熱く議論するテーマがある。それは「大企業に行くか、ベンチャーに行くか」というものだ。

 しかし、この議論には「大企業」「ベンチャー」と全てをひとくくりにしてしまう点に問題がある。学生たちは「大企業はスピード感がない。早く成長したいから自由度の高いベンチャーに行きたい」などと言い出すが、これは大企業かどうかよりも各社の違いだ。

 スピード感のある大企業だって存在するし、ベンチャーの方が経営者の意向が強く、自由度が低い可能性だってある。

 ベンチャーの定義も曖昧だ。最近ではメガベンチャー、上場ベンチャーなどという言葉さえあり、「それはベンチャーなのか」と言いたくもなる企業もある。

 やや余談だが、ある大学での合同企業説明会の告知文がなかなか味わい深かった。「リクルート、楽天、サイバーエージェント、DeNA、GREEなど、ベンチャー企業が勢ぞろい」というコピーだった。「大手企業だろ」と言いたくなった。

photo ベンチャーに行けば「圧倒的成長」ができるのか

 さて本題だが、このベンチャーに対して「新しいことに取り組んでいる」「若くして役職がついている人がいる」「みんなイキイキしていて、活躍している」といったイメージを持っている人は、就活生に限らず多い。実際、そう見える。

 ただ私は、ベンチャーに飛び込んだ人は「頑張っている自分」を演じざるを得ない部分があるからではないかと分析している。

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