ニュース
» 2017年10月28日 06時30分 公開

準天頂衛星で高精度に位置把握:9つの機器が自動運転事故防ぐ 三菱電機「xAUTO」

三菱電機は「東京モーターショー2017」に、自動運転の実用化に向けて開発したコンセプトカー「xAUTO」を出展した。カメラやレーダーなど9種類のセンシング機器を搭載し、高速道路での実証実験も行っている。

[濱口翔太郎,ITmedia]

 「東京モーターショー2017」で、三菱電機はコンセプトカー「xAUTO」を出展した。安全な自動運転の実現を目的に開発し、カメラやレーダーなど9種類のセンシング機器を搭載。実証実験車としての役割も持ち、既に高速道路での走行テストも行っている。

photo
photo コンセプトカー「xAUTO」

 車両自体を製品化する予定はないものの、搭載する各種センシング機器を自動車メーカー向けに展開していく方針だ。

9種の機器が連携し、事故を未然に防ぐ

 搭載するセンシング機器は、前方・後側方を監視するミリ波レーダー、前方・周囲を監視するカメラ、複数の人工衛星から位置情報を受信してGPSの測位精度を高める「準天頂衛星システム」対応のロケーター、超音波で周囲の状況を認識するソナー――など9種類。

photophoto 搭載するセンシング機器

 開発担当者は「レーダーは、他の自動車の速度や車間距離の測定に適している。カメラはこうした測定は苦手だが、周囲の物体のサイズを高精度に測定できる。両者が弱点を補完し合うことで安全な自動運転を実現する」と説明する。

 具体的には、機器が取得した情報をもとに他の自動車の動きを予測し、危険を事前に回避する自律走行などが可能だ。開発担当者は「現在は予測にアルゴリズムを採用しているが、将来的にはAI(人工知能)に置き換えたい」と展望を話す。

 また、準天頂衛星システムによって、従来のカーナビでは10メートル単位で取得・表示していた位置情報の精度を10センチ単位まで向上。「走行位置の細かなずれを検知し、常に車線の中央を走行するようコントロールすることで、車線逸脱を防止できる」(同)と自信を見せる。

 トンネル内や高速道路での防音壁の周辺など、人工衛星との通信が難しい環境下でもレーダーやカメラなどが作動しているため、「走行の安全性を維持できる」(同)という。

photophoto
photophoto コンセプトカー「xAUTO」の画像

無人駐車にも対応

 リモコンによる遠隔操作での駐車にも対応する。無人の場合でも、各種センシング機器が白線の間隔などから空きスペースを自動で検知し、自動で駐車する。

 開発担当者は「ドライバーが店舗の近くで降車し、車に駐車を任せて買い物に向かうといったことが実現するかもしれない」と期待を寄せている。

Copyright© 2017 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ

マーケット解説

- PR -

ITmedia 総力特集