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» 2017年10月30日 18時50分 公開

ヤマト値上げも背景に:ZOZO、送料「一律200円」に 11月1日から

「ZOZOTOWN」の送料が一律200円に変更に。「送料自由」の試験実施を踏まえて送料体系を再考したという。

[青柳美帆子,ITmedia]

 スタートトゥデイは11月1日から、ECサイト「ZOZOTOWN」の商品送料を全ての注文で一律200円に変更する。

送料が一律200円に

 10月1日から、購入者が送料を決定できる「送料自由」の取り組みを試験的に実施。物流事情が社会問題になっている中で、利用者の送料についての考えや実態を把握するのが目的で、「送料0円」を選択したのは43%、平均送料は96円だったという。利用額や頻度が高いユーザーほど送料を有料にする傾向があったとしている。

10月1日から試験実施されていた「送料自由」

 スタートトゥデイの前澤友作社長は「送料体系について再考し、全注文で送料一律200円と決定した。『送料無料』はキャンペーンワードとして過度に周知されてしまい、一部のユーザーには『送料=無料』という誤認識を与えてしまった反省がある。送料は基本的に有料であり、無料で届くわけがないと社会的に認知してもらいたい。たくさん買っている方、長く買っている方には、別の形でインセンティブを与える仕組みを考えたい」と新送料について説明する。

 前澤社長は2012年、Twitterで「ただで商品が届くと思うんじゃない」と発言し、ユーザーからの批判が殺到、謝罪して全品送料無料に転換するという一幕もあった。

 他ECサイトがキャンペーンや会員向けサービスとして送料無料をアピールする中、競争面では不利になるようにも見えるが、「初めて買う方にとって、200円は負担がそこまで大きくない額。また、熱心なファンが他社に行ってしまうという危機感も抱いていない。企業姿勢を応援していただき、送料有料を受け入れてくれる方も結果多くなると信じている」(前澤社長)という。

 送料体系の変更は、9月から業界最大手のヤマト運輸が配送運賃を40〜50%ほど引き上げたことも背景にある。スタートトゥデイの17年7〜9月の荷造運賃は55億円(前年同期比0.1%増)。10月からはさらに負担増が見込まれる。送料を一律200円にすることで、配送コストへの影響を軽減する狙いもある。

 今後は「ユーザーの希望に近い送料100円程度での配送を実現するための企業努力を行っていく」という。

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