ダイハツ工業は11月13日、軽商用車「ハイゼット カーゴ」、軽乗用車「アトレーワゴン」シリーズをマイナーチェンジして発売した。それぞれ衝突回避システム「スマートアシストIII」と、視認性と省電力性の高い「LEDヘッドランプ」「LEDフォグランプ」を新たに搭載し、安全性を向上した。
燃費性能も向上し、各シリーズのうち「ハイゼット カーゴ」は17.8キロ/リットル、「アトレーワゴン」は15.2キロ/リットルを実現したとしている。
価格(税込)は、ハイゼット カーゴシリーズが93万4200円〜149万5800円、アトレーワゴンシリーズが153万3600円〜178万7400円。1カ月当たりの販売目標は、ハイゼット カーゴが5000台、アトレーワゴンが800台。
スマートアシストIIIは(1)前方の歩行者や車両を検知し、衝突の危険性がある場合に自動で減速する機能、(2)車線逸脱時に警報を鳴らす機能、(3)前方に障害物がある場合に誤発進を抑制する機能――など5種類の機能で構成する。
ダイハツの松林淳取締役は「これまでスマートアシストIIIは乗用車向けに展開してきたが、これからは商用車にも拡大していく。女性や高齢者の方も含めた働く人の安全運転を応援したい」と話した。
ハイゼット カーゴの外装は、フロントバンパーの左右下端を既製品から20ミリ切り上げ、左右下部に着脱可能な「コーナーピース」と呼ぶ部品を設けた。縁石などで擦りやすい箇所をカバーする機能があり、傷がついた場合は1個当たり2000〜3000円前後と低価格で交換できる。バンパー全体を交換する必要がないため、修理費用や交換作業時の負担を軽減できるという。
内装は、インパネをブラックで上質感あるデザインに変更したほか、メーターを大型化して視認性を高めた。トレイやオーバーヘッドシェルフの構造も変更し、資料などを取り出しやすい仕様にした。
アトレーワゴンの外装は、新デザインのメッキフロントグリルを採用。切れ長のメッキフードガーニッシュによってワイド感を表現しつつ、ピアノブラック調のデザインとのコントラストで上質感を演出したという。
内装は、インパネにメッキやシルバー塗装を採用。視認性の高い自発光式メーターも備え、先進的な印象を生み出すとしている。
ダイハツの鈴鹿信之 開発本部製品企画部チーフエンジニアは、「地方のガソリンスタンドの減少を踏まえ、2車両ともに高い燃費性能を実現した。傷ついた場合のメンテナンス面や収納性も向上し、よりビジネスに役立つ仕様になった。2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向け、建設、運輸、小売業など幅広い業界に導入してもらいたい」と話している。
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