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» 2017年11月21日 08時45分 公開

「1缶でしっかり酔いたい」ニーズ:7%で「コスパ意識」つかむ キリン「のどごし STRONG」

キリンビールがアルコール度数7%のビール類「キリン のどごし STRONG」を新発売。高発酵技術を活用し、飲みごたえとキレのある後味を実現した。

[青柳美帆子,ITmedia]

 キリンビールは11月20日、アルコール度数7%のビール類飲料「キリン のどごし STRONG」を2018年1月23日に全国発売すると発表した。「キリン のどごし」シリーズの新商品で、ターゲットは働く40代男性。コンセプトは「ガツンとうまい飲みごたえとキレのある後味」という。

「のどごし」新シリーズ「STRONG」

 新商品開発の背景にあるのは消費者意識の変化だ。改正酒税法に伴い、6月1日からビール、発泡酒、新ジャンルが一部値上がり。今後も、消費税増税や26年までのビール類酒税一本化が控えている。酒の段階的な値上げが想定される中で、消費者は「おいしくて量が多い」「機能的で価格が手ごろ」などのコストに対するパフォーマンスを重視する傾向が強くなってきたという。

 そうした消費者意識から支持を伸ばしているのが、低価格で7%以上の高アルコールを両立した「ストロングRTD(缶酎ハイやカクテルなど)」のカテゴリー。市場は3年連続で2桁成長を続けている。

 一方ビール類市場では、アルコール度数7%以上の商品は1%未満の「少数派」だ。キリンビールは2008年に7%のビール類「キリン ストロングセブン」を発売したが、安定したブランドに育つまでには至らなかった。しかし近年少しずつ増えている「ビール類でも1缶でしっかり酔いたい」といったニーズに応えるべく、「のどごし」ブランドを強化する形で高アルコールビール類の大々的な展開に踏み切る。

 新商品のアピールポイントは、高発酵技術により実現したスカッとした後味や香り。「のどごし〈生〉」と「のどごし STRONG」を飲み比べてみると、「STRONG」の方がアルコール度数が高いにもかかわらず、すっきりとした飲み口を感じる。飲みやすくクセのないビール類だ。パッケージは黒を基調に、金と銀で品質感を出した。

(左)「のどごし STRONG」(右)「のどごし〈生〉」

 7%のビール類は、7月にサントリービールが発売した「頂〈いただき〉」が先行している。キリンビールの山形光晴マーケティング部長は「大きな違いは味覚。7%にしてもビールらしいうまさと飲みごたえを実現するために、高発酵技術を採用している。味覚の違いを味わっていただき、お客さまの中で価値化ができれば」と語る。

 18年の販売目標は約350万ケース(4万5000キロリットル)。「7%以上のビール類は、20年後には今の5倍ほどの20万〜25万キロリットルの市場になる可能性がある。ビール類ストロング領域の幕開けを大々的にアピールし、のどごしブランドでビール類市場全体を活性化していきたい」(山形部長)という。テレビCMや交通広告など、大々的なプロモーションを展開する。

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