理想の彼はどこに? 47都道府県価値観ランキング都会に来る女性が求めるのは……(1/2 ページ)

» 2017年12月12日 11時15分 公開
[天野馨南子ニッセイ基礎研究所]
ニッセイ基礎研究所

 個人の恋愛・結婚行動において希望が叶わないケースにおける大きな原因の1つは、「目的と行動が一致していない」である。

 例えば、野球をする男性が大好き、という女性がサッカー部の練習に応援に行くことは恋愛・結婚行動から考えるならば、あまり目的適合的ではないだろう。

 ということは、結婚を希望する男女が「目的にあった行動をしないから出会えない壁」をクリアしやすくなる情報が提供されるなら、「それは妄想だから、叶わない」といった恋愛行動・結婚行動が起こりにくくなるはずである。

私が思うような結婚相手はどこに……? 私が思うような結婚相手はどこに……?

 そこで本稿では、日本全国の男性の「ある意識」を俯瞰し、女性が「私の希望にあった男性」に出会いやすくなるかもしれない情報を提供してみたい。

生まれ育った地を離れる、その前に

 パートナーとなる相手への希望は言い出したらきりがないが、「専業主婦希望」であるか「結婚しても働きたい希望」であるかは、女性にとって結婚における希望条件としては小さなものではないのではないだろうか。

 高校卒業後、地方から男性のみならず多くの女性が都会に流れてくる状況が続いている。筆者が暮らす東京都は全国最低の出生率を続けているものの、地方から主に高校卒業を機に転居してくる若い男女であふれている。週末の渋谷などは時間によってはあふれかえる若い男女で移動するのも大変といった具合である。

 地方からこちらへくる若い女性たちは仕事を求めていたり、育ったエリアにはない刺激や生活の変化を求めていたり、学びの場などの成長の機会の多さを求めていたり、まだ見ぬパートナーを求めていたり、「生まれた地から出たい」その理由はさまざまである。

 もし生まれ育ったエリアから出ることを考える場合、そしてその移動した先での出会いを少なからず彼女たちが希望しているのであれば、自らが育ったエリアの男性と比べてみて、移動先の男性が結婚後の妻の就業についてどういう価値観の状況なのか、その差を知っておくことは、後々「こんなはずではなかったのに」とならないためには無駄にはならないだろう。

トップは福岡県

 ではさっそく、「夫は仕事、妻は家庭」が理想と考える男性の割合が多い県を見てみよう(図表1)

 全国平均より割合が高いエリアは、47都道府県中21エリアであった。

 この図表で自分の生まれた地よりも上位エリアへの移動であればあるほど、専業主婦希望の女性にはパートナー探しという視点で見るならば、検討に値するエリア、ということができる。

図表1 自分の家庭の理想は「夫が外で働き、妻が家を守る」ことだ。男性比率(多い順) 図表1 自分の家庭の理想は「夫が外で働き、妻が家を守る」ことだ。男性比率(多い順)

 専業主婦希望の女性がエリアを越えて探すのであれば、最も検討の余地がありそうなエリアは福岡県、ということになる。

 データから分かるのは、上位10エリアのうち9エリアが西日本に集中している。西日本に伝統的性別役割意識の強い男性が多いようである。

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