なぜ待望された? 全国展開始まった「ルマンドアイス」やっぱりこぼれる(1/2 ページ)

» 2018年02月22日 13時30分 公開
[加納由希絵ITmedia]

 ブルボンのロングセラー菓子「ルマンド」をアイスにした「ルマンドアイス」 。2016年にブルボン本社がある新潟県と北陸地方で発売して以降、徐々に販売地域を拡大してきた。そして2月12日、唯一未販売だった関東地方で販売がスタートし、全国展開となった。店頭想定価格は税別225円。

 販売地域が拡大されるごとにSNSなどで話題になり、人気商品に。未販売地域では発売を待つ声が多く寄せられていた。地域限定だった商品が人気になったのはなぜだろうか。その理由を探った。

photo 2月12日から関東地方のコンビニやスーパーに並んでいる「ルマンドアイス」

じわじわと期待が高まる

 関東地方での発売から10日。記者が住む地域の大型スーパーでは、アイス売り場の目立つところに、たくさんのルマンドアイスが並んでいた。アイスだけでなく、通常のルマンドも一緒に並べられており、ポップやのぼり旗で彩られている。売り場は紫一色だ。つい手に取ってしまいそう。スーパーの期待の高さを感じられた。

 「ついに」「待望」といった言葉が踊るのは、関東地方が最後の未販売地域だったからだ。最初に新潟県と北陸で発売されてから、甲信、九州、東海、東北、北海道、中国・四国、関西の各地域に展開。1年半をかけて、全国展開に至った。

 こうした展開方法になった理由について、ブルボンの広報担当者は「地域ごとに順次発売をしながら、供給安定化を図り、全国での販売に向けて進めてきました」と説明。最初に発売した新潟と北陸において、計画を大きく上回る売れ行きで十分な供給量を確保できず、一時期販売地域を縮小していた経緯もある。量産体制を整えながら、販売地域において十分な供給量を確保することを優先していたようだ。

 待望の声を受けて、東京でも期間限定販売をしたことがある。16年12月、東京駅のアンテナショップで、2週間限定販売を実施。1日500個限定だった。開店前から行列ができ、急きょ整理券を配布することになったという。

 供給体制を確立しながら少しずつ販売地域を拡大してきたことで、消費者の期待もじわじわと高まっていったようだ。

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