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» 2018年03月02日 18時15分 公開

支持されるのは「買う体験」:コッペパンがブームで終わらないこれだけの理由 (1/2)

コッペパン専門店が今年になってから相次いでオープンしているが、安さや物珍しさだけが支持されている理由ではない。

[昆清徳,ITmedia]

 「ママ、このパン美味しそう」

 「コッペパンか。懐かしいね」

 ここは都内でも有数の規模を誇る阿佐谷パール商店街。2月20日にオープンしたある店舗の前に老若男女の人だかりができている。

 店舗の名前は「パンの田島」。客が20種類以上あるジャムや総菜を注文すると、店員が目の前でふっくらとしたコッペパンにはさんでくれる。メインの価格は200〜300円で、1個食べるだけで十分な満腹感が得られる。

 パンの田島はドトール・日レスホールディングス傘下のサンメリー(埼玉県坂戸市)が運営するコッペパン専門店だ。吉祥寺などに続き8店目になる。

photo パンの田島で販売されているコッペパン
photo 阿佐ヶ谷にオープンしたパンの田島

 コメダも同業態の店舗を相次いで出店している。コッペパン専門店・コメダ謹製「やわらかシロコッペ」を2017年9月に名鉄百貨店(名古屋市)に初出店したが、売り上げが好調だったため18年2月に2号店と3号店を立て続けに神奈川県川崎市とさいたま市に出店した。さらに同様のコッペパンを提供する新業態店を3月21日に都内で出店する。同社は常設店以外にも期間限定の店舗を百貨店に出店しているがこちらも好調だ。2月28日から出店している大丸梅田店(大阪市)の広報担当者によると「開店前から行列ができていた。常に15人以上が並んでいる状態」だという。

 都内では個人が経営するコッペパン専門店が増えているが、個性的な商品を投入してチェーン化を進める企業もいる。オーネスティグループ(埼玉県所沢市)は岩手県特産の食材を使った「(食)盛岡製パン」の3号店を3月10日、横浜市に出店する。1号店と2号店は毎日約1000個のコッペパンを販売している。コッペパンからはみ出そうなくらい大量の総菜をはさんでいるのが特徴だ。

 コッペパンが幅広い層に受け入れられる背景についてコメダの広報担当者は「中高年層には懐かしい存在として再注目されています。コッペパンになじみのない若年層には新鮮に感じられるようです」と説明する。一昔前の給食などで提供されたコッペパンと違い、現在の主流はふわふわでもちもちした食感が主流だ。

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