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» 2018年05月02日 07時00分 公開

杉山淳一の「週刊鉄道経済」GW特別編:JRの“大回り乗車”で房総半島1周 海を眺めて名物駅弁を食べる (1/7)

JRの大都市近郊区間のみを利用する場合の「特例」を利用して、大回り乗車を楽しむ旅。今回は房総半島方面に向かう「海編」。

[杉山淳一,ITmedia]

大回り乗車で駅弁を食べてきた<海編>

 ふと気が付いたら大型連休だ。しまった。遊ぶ計画を立てていない。どうしよう。交通手段も宿泊施設も予約でいっぱいだ。だけど、家でおとなしくしていたくない。そんなときにオススメの乗り鉄スタイルをご紹介。楽しいか苦痛かはあなた次第……。


 JRには、大都市近郊区間のみを利用する場合の「特例」がある。実際の乗車経路にかかわらず、最短経路の運賃が適用されるというものだ。そのかわり、重複した経路を通ったり、途中下車したりすることはできない(参考リンク)。

 この特例を利用した、予約なしで楽しめる乗り鉄アソビ。それが「大回り乗車」だ。前回は渋谷から八王子、高崎経由で目黒まで。今回は天気がいいから海を見に行った。山の色、海の色、沿線に咲き誇るツバキ。そして駅弁ざんまいの旅だ。

photo “大回り乗車”で房総半島を1周する旅とは……

代々木で乗り換えて千葉へ

 快晴だ。乾いた風も心地よく、絶好のお出かけ日和となった。こんな日は海を見に行こう。出発は山手線の五反田駅。目的地は大井町駅。普通は品川駅で乗り換えるけど、品川駅から海は見えない。今回は大胆にも房総半島を1周する。そして今回はきっぷを買わない。iPhoneのWalletアプリに登録したSuicaでタッチした。前回はきっぷで大回りをして、改札を出るときに扉が閉まり、駅員さんに事情を説明して通してもらった。IC乗車券ではどうなるだろうと思ったからだ。

photo 今日は五反田駅から大井町へ。前回は渋谷から目黒だった。お察しの通り、筆者が東急沿線に住んでいる

 午前7時半頃の山手線の外回り電車に乗って代々木で降りて、中央・総武線の各駅停車に乗り換え、千葉方面へ向かう。普段使わない路線の景色は興味深い。国立競技場の建設工事はかなり進んでいるなあ、とか、神田川沿いの新緑も美しい。東京都心も意外と緑があるもんだ。隅田川を渡る時に東京スカイツリーが見えて、両国駅に停車。両国駅はかつて、房総方面の急行列車の始発駅だった。立派な駅舎と、地上の行き止まり式プラットホームが見える。いまは臨時列車用で、イベントスペースとしても使われている。

photo 代々木から総武線へ、建設中の新国立競技場

 乗り換え案内アプリによると、千葉駅に早く着くなら新小岩駅で快速電車に乗り換えた方がいい。でも、新小岩だと快速電車が直後に迫り、乗り継ぎ時間が短い。手前の錦糸町駅で乗り換えた方が時間のゆとりがある。この快速成田空港行きは、今回の予定ルート上の佐倉まで行ける。しかし、あえて千葉で降りる。理由はもちろん、駅弁を買うためだ。プラットホームから駅前広場を見ると、植木のツバキが満開。房総半島は温暖で四季折々の花が咲く。その入り口にふさわしい眺めだ。

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