ボタニカルの化粧品やヘアケア商品が昨今のトレンドになっている。ボタニカルとは「植物」あるいは「植物由来の」という意味。このボタニカルの人気の波がアルコール飲料にも押し寄せているのだ。
この時点でピンと来る方はきっとお酒好きだろう。ボタニカル系の代表的なアルコールがジンである。ジンは、ベースになるスピリッツにジュニパーベリー、コリアンダー・シード、レモンピールなど数種類のボタニカルの風味を加えた蒸留酒。最近は海外や日本でも造り方や素材などにこだわった「クラフトジン」がブームになっている。ジンの国内市場も右肩上がりだ。
そんな盛り上がりをこのたび都内で行われたアルコール・バー業界の世界的なイベント「Tokyo International BarShow 2018」でも垣間見ることができた。
ブース出展するのは、サントリースピリッツやキリンビール、アサヒビールなど国内大手メーカーだけでなく、アルコール専門商社や国内外の小規模な酒造メーカーなど幅広い。そのブースの大半が主力商品としてジンをラインアップ。さらにはボタニカルというキーワードをアピールしていた。
商品のコンセプトやボトルのパッケージデザインなどには自然を感じさせるものが多く、会場でも女性客の目を引いていた。出展者の1人に聞くと「会社帰りにバーで軽く飲んで帰るような働く女性が増えている。そうした方々にぜひジンも飲んでほしい」とのこと。
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