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» 2018年07月31日 13時43分 公開

「郵便局」で売り始めたワケは:発売から1年「折れても元通りになる雨傘」は売れている? 製造元に聞いてみた (1/3)

「折れても元通りになる雨傘」が世に出てから1年超が経過した。昨年SNSで話題となったこの商品は、どれほど売れたのか。製造元の長寿乃里に手応えを聞いた。

[濱口翔太郎,ITmedia]

 「折れても元通りになる雨傘」が全国の郵便局で発売されてから1年超。突風などで傘に力が加わると、グラスファイバー製の骨が外側に折れる構造になっており、折れた場合は再度閉じて開くだけで元通りになる点が特徴だ。その売れ行きは──。

photo 長寿乃里の「ポキッと折れるんです」

なぜ郵便局で売っているのか

 傘の商品名は「ポキッと折れるんです」(税込1080円)。製造元は、化粧品や石けんの通信販売を手掛けている長寿乃里(横浜市)だ。ブランディング戦略の一環で、「石けん以外でもお客さまの肌を守りたい」との観点から販売を始めた。

 発売は2017年6月。長寿乃里によると、「通販事業を通じて、商品の配送などの面で長い付き合いがあった。店頭物販で斬新な商品を売りたいと考えていた郵便局と、“元通りになる傘”を売りたかった当社の狙いが一致した」という。

 そんな「ポキッと折れるんです」は発売当時、SNS上で大きな話題に。「欲しい」「環境にもお財布にも優しい」「骨を折らせて風を断つ傘だ」――などと称賛する声が相次いだ。

photo 突風などで折れても元通りになる

発売から1年 何本売れた?

 発売から1年がたった今夏は豪雨や台風が列島を襲い、突然の強雨に見舞われる日もあるため、傘を持って外出する機会は多い。「ポキッと折れるんです」は消費者の大きな助けになりそうだが、どの程度売れているのだろうか。

 長寿乃里 新規事業部の金子貴史さんによると、「これまでに累計約18万5000本を売り上げた。雨量が増える夏は特に販売本数が伸びている」と明かす。

 「ユーザーからは、『風の強い日にビニール傘が壊れ、買い替えることがなくなった』などと使い勝手とコストパフォーマンスを評価する声が届いている」(金子さん、以下同)という。

photo 大人用は黒も展開

 好評を受け、取り扱う郵便局は当初の約4500局から約5000局に拡大。「当社と直接取引がない郵便局が、取引のある局から在庫を入手して販売しているケースもあるようだ。実際はより多くの局で売られているだろう」とみている。

 大手家電量販店や大手雑貨店からも「ぜひ売らせてほしい」との申し出があったため、現在は全国のビックカメラ約20店舗、ヨドバシカメラ約20店舗、東急ハンズ約30店舗で展開。1カ月に1万5000本というハイペースでの販売につなげている。

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