この国は大丈夫なのだろうか。そう思わずにはいられない。東京・渋谷区の交差点周辺でハロウィーン前の先週末、目を疑うようなトラブルが発生した。
大勢の若者たちが、立ち往生した軽トラックの荷台や運転席上部の屋根に乗って大騒ぎし、その後に車体を持ち上げて横倒し。再び元に戻されたが、無残にも軽トラックは運転席のドアがへこんでしまうなどキズだらけの状態になってしまった。この時の詳細な映像は民放局のニュース番組でも流され、ネット上にも流出。日本中から浴びせられている非難の嵐は、今も沈静化していない。まっとうな考え方を持つ人たちの多くが激怒している。
渋谷の街が、今年も荒れに荒れた(写真提供:ゲッティイメージズ)
近年、渋谷の治安は悪化の一途をたどっている。「ハロウィーンの聖地=渋谷」という理解し難い触れ込みに感化され、嬉々としながらやって来てはバカ騒ぎを繰り返す暴徒たちが渋谷のイメージを地に落としているのは明白。この連中の多くは「大勢だから何をやっても許される」との集団心理が働き、周囲とともに一種のトランス状態になって完全に冷静さを失う。身勝手にも渋谷の街が治外法権だと思い込んでしまっているのだ。勘違いも甚だしく、強い憤りを覚える。
他にも盗難や暴行、痴漢行為など数々のトラブルが報告され、その中からは逮捕者まで出た。だが、こうした蛮行は今年に限った出来事ではない。これまでも渋谷ではハロウィーンの騒ぎに乗じ、ドサクサに紛れて迷惑行為を働く輩が数多くいた。
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