ホリエモンが語る飲食ビジネス「集客成功の法則」――世界のセレブを落とし続けた「インスタマーケティング」の秘密堀江貴文の「スマホ人生戦略」(3/4 ページ)

» 2020年05月18日 11時08分 公開
[堀江 貴文ITmedia]
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掛け合わせの発想がないヤツに、カネは稼げない

 僕が他の起業家よりも、上手に儲(もう)けを生み出し、刺激的なビジネスをやり続けられるのは、掛け合わせの発想を持っているからだろう。

 「既存の価値」と「手持ちの価値」を掛け合わせる。

 僕は子どものころから大量の情報を頭の中に取り込んでいる。インターネットのない時代は、百科事典や科学雑誌をむさぼるように読んだ。現在に至るまで、情報の流入を断つことは、寝ている時間以外にほとんどない。

 昔から生粋の“情報中毒”だった。しかし、単に、情報を頭に詰め込むことが楽しいわけではなかった。それではただのクイズオタクだ。

 既存の価値と、インプットした手持ちの価値を掛け合わせて、何か新しいアイデアを生み出すのが僕は好きだった。そうして考えた最初の事業が、のちのライブドアの躍進へとつながったのだ。

 ビジネスで稼ぐためには、「既存の価値×手持ちの価値」の掛け算をしよう。そうすることで、革新的なアイデアが生み出せる。

 既存の情報の枠組みだけでビジネスを考えていたら、同じ考えのライバルたちと激しく戦わなければならない。だから稼ぐことは難しい。

 だが、既存の価値に、自分オリジナルの価値を掛け合わせれば、枠組みから外れた「ただひとつのアイデア」をつくり出せる。

 そうすれば、自分のルールで、好きなように戦えるのだ。

 僕だけの話ではなく、イーロン・マスクやジェフ・ベゾスなどの世界的な起業家たちも同じだ。テクノロジーをベースにした既存の価値と自分の価値の掛け合わせで、ビジネスを発展させている。

 最近の身近な例では、お笑い芸人・中田敦彦さんのYouTubeも挙げられるだろう。お笑い芸人としての知名度と高いプレゼン能力を掛け合わせて、公式チャンネル「中田敦彦のYouTube大学」をスタートさせた。国内トップクラスの人気チャンネルと言っていいだろう。

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