挨拶をしても無視された……その考え方は「傲慢」(1/2 ページ)
「挨拶しても挨拶を返してくれないとき、どうすればいいの?」といった悩みを抱えている人もいるのでは。考えてみたら、すべての人から挨拶が返ってくると考えているのも、傲慢な考え方かもしれません。
著者プロフィール:中村修治(なかむら・しゅうじ)
有限会社ペーパーカンパニー、株式会社キナックスホールディングスの代表取締役社長。昭和30年代後半、近江商人発祥の地で産まれる。立命館大学経済学部を卒業後、大手プロダクションへ入社。1994年に、企画会社ペーパーカンパニーを設立する。その後、年間150本近い企画書を夜な夜な書く生活を続けるうちに覚醒。たくさんの広告代理店やたくさんの企業の皆様と酔狂な関係を築き、皆様のお陰を持ちまして、現在に至る。そんな「全身企画屋」である。
「挨拶(あいさつ)しても挨拶を返してくれないときは、どうすればいいでしょう?」43歳にもなる男性(ヤギヤギさん)のお悩みである。会社で生まれるお悩みのすべては、人間関係にまつわるものである。挨拶が思うように返ってこないことを気に病んでいるなんて煩悩の塊です。「他者に認められたい欲求」のコントロールこそ、社会人としてうまく生きる秘けつです。
【相談内容】
会社での人間関係で悩んでいます。挨拶しても挨拶を返してくれないときは、どうすればいいでしょう?
【ワタシの回答】
別に挨拶を返してくれなくてもいいじゃないですか。挨拶したら、すべての人から挨拶が返ってくると考えているのも、ある意味、傲慢(ごうまん)な考え方ですよ。
よーく考えてみてください。ワタシは、いま50を過ぎていますが……小学校の時の同窓生で交流が続いているのは2、3人程度です。中学、高校を合わせたって10人に満たないかもしれません。あれほど青春時代は、人間関係で悩んでいいたのに……。
人間関係なんて、コロっコロ変わるものです。それが、成長ってものです。挨拶しない相手は、挨拶したくない人なので、それまでです。そんなもんに頭を悩ませていること自体が、無駄です。男は、40歳も過ぎたら、人間関係に悩んでいたりしちゃダメです。
人間関係は、自分が主体となって決めるものではありませんよ。相手があって関係は構築されます。挨拶がない、と人間関係に悩んでいるヤギヤギさんが主体になっていては、何も変わりませんよ。
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