仕事帰りに「チキン×ビール」を堪能 韓国のフライドチキンチェーンが日本初進出:六本木にKyochon1号店(1/2 ページ)
韓国で約1000店舗を展開するフライドチキン有名店が日本に初出店。日本では珍しい豊富なフレーバーが消費者の興味を引くはずだという。
「チメク」という言葉があるのをご存じだろうか。これは「チキン」と「ビール」を組み合わせた造語で、韓国では日常的に当たり前のように使われている。「チキンを食べながらビールを飲む」といった意味だ。
韓国ではこのチメクを堪能できるフライドチキン専門チェーンが数多く存在しており、韓国の人たちにとってソウルフードとも言える。
その代表的なブランドチェーンの1つであるKyochon(キョチョン)が12月9日、東京・六本木に日本1号店をオープンする。「チキン×ビール」のコンセプト通り、店舗の外観も生ビールを描いたデザインになっている。
Kyochonは1991年に開業。現在は韓国で995店舗を展開するほか、米国、中国、フィリピン、タイなど東南アジアにも進出している。日本を含めて海外は34店舗に上る。韓国では1店舗当たりの売上高がフライドチキン専門チェーンの中で最も大きいという。
人気の理由は、ガーリック風味の「オリジナル」、唐辛子を使った「レッド」、蜂蜜の「ハニー」、そしてライスフラワーを使用した「サルサル」という4種類のフレーバーを用意し、これらをウイング(手羽)とドラムスティック(骨付きもも肉)の2種類の部位から選べる点だ。
Kyochonの日本進出を手掛けたフード・プラネットでブランド・インテグレーション部長を務めるスカイ・ホワイトヘッド氏は、この豊富なメニューが日本でもヒットすると見る。
「これまで日本でチキンといえば、ケンタッキーフライドチキン(KFC)、あるいは唐揚げのイメージが強かった。Kyochonのような従来と異なるスタイルに多くの消費者が目新しさを感じるのでは」(ホワイトヘッド氏)
関連記事
- “あたらない”カキは作れるのか? オイスターバー最大手の挑戦
生ガキなどを提供するオイスターバーの市場が日本で急拡大しているのをご存じだろうか。過去5年間の平均成長率は11%を超える。そのけん引役として今年3月にマザーズ上場を果たしたのがヒューマンウェブだ。ただし、ここまでの道のりは決して楽なものではなかったという。 - 事業拡大に興味なし フレンチフライ専門店「AND THE FRIET」の強烈なこだわりとは?
2013年に都内にオープンしたフレンチフライ専門店「AND THE FRIET」。今でも行列ができるほどの人気だ。今年2月には新たな事業会社を立ち上げ、さらに力を注いでいくという。 - ベルギーフライドポテト専門店という“ニッチ戦略”は成功するか
「ベルギーを代表する食べ物は?」と聞かれたら、ビールやワッフルと答える人は多いだろう。一方で、フライドポテトがベルギー人の文化として深く根付いているのを知る人は少ないかもしれない。そうした認識を変えたいと、昨年末、東京にオープンしたのが専門店「POMMEKE」だ。 - ブルーボトルコーヒー創業者が語る、日本進出が必須だった理由
オープン以来、連日盛況なBlue Bottle Coffeeの日本第1号店。なぜこのタイミングで日本に出店したのか。創業者のジェームス・フリーマンCEOに聞いた。 - 「セブンのドーナツとはほぼ競合しない」――クリスピー・クリーム 岡本社長
セブン-イレブンが店頭でドーナツの販売に乗り出し、2015年は日本のドーナツ市場が一気にヒートアップしそうだ。ドーナツチェーンを展開しているクリスピー・クリーム・ドーナツ・ジャパンの岡本社長に考えを聞いた。 - 東京以外にも出店加速 「ギャレット ポップコーン」が大ヒットしたわけ
約2年前に日本で初出店したシカゴのポップコーンチェーン「ギャレット ポップコーン ショップス」は瞬く間に話題となった。今なお“高級ポップコーン”を求めて長蛇の列ができる。日本での運営企業、ジャパンフリトレーの江原社長にビジネス状況などを聞いた。 - 「パンケーキの行列」だけに依存しない EGGS 'N THINGS・荻野社長
ここ数年のうちに日本で一躍ブームとなったパンケーキ。その火付け役の1つとしてハワイからやって来たのが、約40年続く老舗レストランのEggs 'n Thingsである。日本でのビジネス展開などについて日本法人社長を取材した。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.