連載
コンビニオーナー的にはちょっとうれしい「たばこのオマケ中止」:コンビニ探偵! 調査報告書(2/4 ページ)
先日、たばこのオマケが中止になるという報道があった。オマケとは、ライターや缶コーヒーなどだが、なぜたばこのオマケは駄目なのだろうか。
「オマケがあるからこのたばこにしよう」
コンビニオーナー経験者の本音としては、景品が自粛されることはちょっとだけうれしく思う。それは、オマケにかかる負担が少なくなるからだ。
たばこのオマケの定番はライターだ。たばこは嗜好品なので「オマケがあるから売れる」というよりは、「オマケがあるからこのたばこにしよう」という感じだ。オマケによって買う銘柄が左右されることはあるが、たばこ自体の売り上げが変わることはほぼない。
これまでは、ほとんどの店舗が10個入りパッケージのカートンにだけオマケを付けていたが、下表のとおり、販売数量が年々落ち込んでいる昨今は、新商品のキャンペーンでオマケを付けることも少なくない。もちろん、オマケになっている景品の多くはたばこ会社からの支給なので店舗側の負担はほとんどないが、オマケが当たり前になることで別の不都合を生むこともある。
関連記事
- 2020年、コンビニから「エロ本」「タバコ」が消えてしまうかもしれない
コンビニはたくさんの商品を扱っているが、消えていく商品も数多い。販売不振で撤去されるだけでなく、「反社会的なモノを置いていていいのか!」といった世論の声を受けて、消えていく商品もあるかもしれない。それは……。 - コンビニには“絶対に止められないキャンペーン”がある
コンビニではさまざまなキャンペーンが展開されているが、つまらないものが多い。なぜそんなキャンペーンが行なわれるのか。理由を探ってみると、さまざまな思惑がからみあっているようで……。 - コンビニで展開されるキャンペーンが、つまらない理由
コンビニをのぞいてみると、さまざまなキャンペーンが展開されている。しかし、そのほとんどがつまらない。その理由は……。 - “立ち読み禁止”にしたら売り上げ伸びた
コンビニが立ち読みを黙認している理由として、「ついでに買い物してくれる」とか「深夜時間帯の防犯対策になる」というのがあるが、はたしてそれは本当だろうか? 筆者が経営するコンビニで、実際にコミックを立ち読み禁止にしてみた。 - たいして儲かっていないのに、コンビニが「24時間営業」を止められない理由
今や、ほとんどのコンビニが24時間営業だ。いつでも開いていて便利な一方、さまざまな問題が生まれている。今回は、24時間営業のコンビニが抱えるジレンマについて調査した。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.