東京五輪を“VR席”で見る時代がくる? VRが変える新しいテレビのカタチとは(1/3 ページ)
近い将来、VRが今よりも普及したとき、映像コンテンツの楽しみ方はどのように変わっていくのだろうか――360channelが展開する「VRテレビ局」の可能性について、同社でプロデューサーを務める中島健登氏から話を聞いた。
VR(バーチャル・リアリティ)が盛り上がりを見せている――。今年4月にバンダイナムコがVRエンタテイメント研究施設「VR ZONE Project i Can」をお台場シティに開設した。全部で7コンテンツあり、1コンテンツ(プレイ時間は10分程度)で700〜1000円ほどするが、体験するには3週間以上も前から予約しなければならないほどの人気ぶりである。他にも、10月にソニーが発売する予定のVRHMD(VRヘッドマウントディスプレイ)「PlayStation VR」の予約が殺到し、品切れ状態が続いているなど、いまVRに関する話題が絶えない。
それは、ゲームコンテンツだけではない。ECサイトのキュレーションメディアを運営するベンチャー企業KABUKIは、VR上で買い物ができる「VRショッピング」を7月中に立ち上げる。ECサイト上で気になった商品を、VRで実物サイズなどを確かめながら買い物ができるそうだ。また、フジテレビはグリーとVR領域で業務提携し、番組や広告イベントにおけるVRコンテンツ制作を強化していくと発表している。
そうした中、スマホアプリのゲームコンテンツを制作するコロプラの100%子会社である360Channelが今年5月、360度動画配信サービス『360Channel』を開始した。
同社は日本初のVR映像だけに特化したVRテレビ局として、人気タレント出演のバラエティや、各自治体と協力した観光チャンネル、ANAの工場見学ツアーなどを360度視点で視聴(無料)できる動画を配信している。現在は7チャンネル23コンテンツだが、年内にはコンテンツ数が倍になるという。
近い将来、VRが今よりも普及したとき、映像コンテンツの楽しみ方はどのように変わっていくのだろうか――360channelが展開する「VRテレビ」の可能性について、同社でプロデューサーを務める中島健登氏から話を聞いた。
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