くら寿司、サイドメニューに「牛丼」 「専門店にも負けない」
くらコーポレーションはサイドメニューの新商品「牛丼を超えた『牛丼』」を4日から販売する。「牛丼専門店にも負けない牛丼」を目指したという。
回転寿司チェーン「くら寿司」を運営するくらコーポレーションは11月2日、サイドメニューの新商品「牛丼を超えた、『牛丼』」(税別370円)を4日から販売すると発表した。販売目標は3カ月で100万食。「牛丼専門店にも負けないクオリティーで、新たな市場を獲得する」としている。
玉ねぎと肉を個別に煮込む独自製法で、玉ねぎの甘みや食感を残し、牛肉は柔らかくなるように仕上げた。牛肉は、赤みと脂身のバランスが良く「最も牛丼に合う」というアメリカ産のバラ肉を使用。たれには、7種類(マグロ、アジ、サバ、カツオ、カタクチイワシ、ウルメイワシ、ソウダカツオ)の魚介だしを使った。
6年前から開発に着手。約2万杯、500種類の試作品を作るなどして「牛丼専門店にも負けない牛丼」を目指したという。当初はシャリを使った牛丼を模索していたが「牛丼にシャリは合わなかった」(同社)としている。
回転寿司の新商品に牛丼を選んだ理由について、「牛丼は老若男女問わず人気で、市場が大きい。専門店を超えたクオリティーのメニューを出すことで牛丼市場を獲得していきたい」(経営戦略本部 広報宣伝部 中山圭マネージャー)と説明する。
「くら寿司の既存店売上高は3年連続で前年比プラス。好調の要因は専門店以上にこだわったサイドメニューにある。今後も『さまざまなメニューを食べたい』という客のニーズに応えて、飽きさせないようにしたい」(中山圭マネージャー)
同社の田中信副社長は「牛丼は回転寿司業界で初めて。回転寿司チェーンの歴史に刻まれる逸品になる。まずは3カ月で100万食を目指したい」と期待を込める。
「当社は、これまでに累計で3000種類以上の試作品をつくり、低価格で最高の味を作り出してきた。今夏に発売した「シャリコーラ」「シャリカレーパン」も常に品薄状態で好評を受けており、外食企業の中でも商品開発力はかなり高いと自負している」
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