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乗り鉄にチャンス!賞金5万「鉄旅オブザイヤー」一般部門杉山淳一の「週刊鉄道経済」(1/4 ページ)

国内の優れた鉄道旅行商品を表彰する「鉄旅オブザイヤー」で、今年も一般部門の募集が始まった。「賞金5万円、ただし表彰式は自腹で来てね」というホノボノしたイベントだけど、旅好きを自認するならチャレンジしよう。審査員の1人として応援と期待を申し上げたい。

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 「鉄旅オブザイヤー」は2011年から開催されている表彰イベントだ。旅行会社が企画したツアーのうち、鉄道をテーマとし、一定以上の集客実績があった商品について表彰する。鉄道旅行や旅行会社の企画ツアーの魅力を広く知らしめるために開催される。業界団体が内輪で褒め合う形にならないように、最終審査は外部審査員が参加する。

 15年までは「旅行会社の企画を旅行業界関係者が表彰する」ようにも見えて、業界イベント然としていた。そこで「もっと多くの人々に知ってもらいたい、特に鉄道旅行を好きな人に関心を持ってもらいたい」と、16年から一般部門「ベストアマチュア賞」が創設された。応募作は少なく、認知度は足りないようだ。

 しかし、見渡してみれば、これは鉄道趣味のうち、乗り鉄分野で唯一の表彰だ。鉄道写真や鉄道模型のコンテストは多いけれど、乗り鉄分野はたぶんこれだけ。乗り鉄の私としてはもっともっと盛り上げていきたい。だから私も応募したいけれど、審査員だから参加資格がない。悔しいから、審査員の立場でこの賞を解説する。応募の参考にしていただければ幸いだ。

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「鉄旅オブザイヤー」のロゴマーク

乗り鉄よ立ち上がれ!

 優秀作品1点に賞金5万円とJR協賛による記念品が提供される。また、18年2月7日に鉄道博物館(さいたま市)で授賞式が開催される。これに出席する必要があるけれども、会場までの交通費、宿泊費は自己負担だ。遠方からの受賞者については、実質的に賞金が交通費となる。これはどうかな、と思う半面、自分だったら「ついでに東京近郊の乗り鉄を楽しむつもりで参加すれば悪くないかな」とも思う。

 ちなみに、16年の「JR協賛による記念品」は、JR四国から「四国まんなか千年ものがたり」の車中食事付きペアチケットが贈られた。賞金と同じかそれ以上に魅力的だ。今年はどの会社が何を用意していただけるか、楽しみである。

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2016年度の一般応募作品。グランプリは5番の「寝台特急サンライズ瀬戸&四国まんなか千年物語号で行く四国横断鉄道の旅」
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