17〜19歳の約4割は「65歳までに退職したい」 政府の「人生100年時代構想」目標とかい離:半数以上は“プライベート優先派”
日本財団は11月21日、全国の17〜19歳を対象に「働く」をテーマに実施した調査結果を発表。日本政府が掲げる「人生100年時代構想」で目指す目標と若者の意識にかい離があったという。
日本財団は11月21日、全国の17〜19歳を対象に「働く」をテーマに実施した調査結果を発表した。何歳まで働きたいかを聞いたところ、42.6%が「65歳未満」または「65歳」と回答し、日本政府が掲げる「人生100年時代構想」で目指す「70歳までの就業」と差があることが分かった。
仕事とプライベートのどちらを優先させたいかでは、「プライベートを優先」(53.0%)させたい人が「仕事を優先」(20.3%)させたい人のおよそ2.5倍に上った。
転職についての考え方では、34.4%は「定年まで同じ職場で働きたい」と回答。その理由は「技術を極めたい」といった意見の他に、「安定した給料をもらいたい」「昇進したい」「退職金をたくさんもらえる」など待遇面を気にする声が多かったという。
転職を希望する人(25.3%)からは「いろいろな体験がした」「キャリアアップしたい」「(ライフステージに合わせて)働きやすい環境で働きたい」といった意見が寄せられた。
将来なりたい職業が「ある」と答えた人は58.3%いた。なりたい職業のトップは「公務員」(15.7%)で、「会社員」(15.0%)、「エンジニア・デザイナー」(12.7%)、「医師・看護師」(9.2%)、「教師・学者」(8.8%)、「IT関連」(6.9%)、自営業(4.9%)――と続いた。
調査は10月26〜28日にかけて、17〜19歳の男女を対象にインターネット上で実施。有効回答800件を得た。
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