中国人観光客は日本のコンビニで何を買う? 上位は意外なあの商品:春節の売れ筋をローソンが分析
春節の大型連休に入ったため、多くの中国人観光客が日本を訪れている。日本のコンビニでは何を買っているのだろうか。ローソンがアリペイの購買履歴から商品購入数のランキングを発表した。
2019年の春節(旧正月)は2月5日だ。中国では2月4日から1週間の連休になるため、多くの中国人観光客が日本を訪れている。
ローソンは、17年1月からアリペイの取り扱いを全店舗で開始しており、購買データから17年と18年の春節シーズンによく購入された商品のランキングをまとめた。中国人観光客は日本のコンビニでどんな商品を購入しているのだろうか。
17年の春節は1月27日〜2月2日で、春節を挟んだ1月24日〜2月5日までの利用状況を集計した。
平均客単価は800〜900円で、ローソン全体の客単価(17年時点)の約1.6倍だった。商品購入数の1位は「牛乳(200ミリリットル)」、2位も「牛乳(500ミリリットル)」。3位は「おでん(大根)」、4位は「肉まん」だった。5位と6位には「飲料水(2リットル)」「飲料水(500ミリリットル)」がそれぞれランクインした。ローソンは牛乳が最も売れている背景について「品質に対する評判が高く、宿泊施設などでの飲用が多いことから、一番多く購入された」と分析する。また、中国では牛乳を飲むのが習慣化していることも背景にあるとみる。
ローソンはリピーターが増加したことにより、日本滞在中の普段使いとしてコンビニへのニーズが拡大していると分析。外を歩き回って乾いたのどを潤したり、小腹がすいたりしたときにコンビニを利用するシーンが浮かび上がった。
18年の購入商品数はどうだろうか。18年の春節期間は2月15日〜21日だったため、ローソンは2月全体のアリペイ購買データから、商品購入数ランキングを作成した。
「牛乳(200ミリリットル)」が2位、「牛乳(500ミリリットル)」が5位にランクインした。1位は「肉まん」、3位は「Lチキ 旨辛」、4位が「おでん(大根)」だった。歩きながら気軽に食べられる食品へのニーズが17年と比べ高まったとみられる。
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