ノキア、ネットワークセキュリティのハイエンド機「IP2250」「P1220」投入

ノキア・ジャパンは、ネットワークセキュリティプラットフォーム製品群の上位機種として「Nokia IP2250」「Nokia IP1220」の2製品を新たに投入すると発表した

» 2004年06月01日 21時35分 公開
[ITmedia]

 ノキア・ジャパンのエンタープライズ・ソリューションズ事業部は6月1日、ネットワークセキュリティプラットフォーム製品群の上位機種として「Nokia IP2250」「Nokia IP1220」の2製品を新たに投入すると発表した。既にリリースされている小規模向けのIP130、中規模向けのIP350、IP380、IP530などと併せ、全10機種のラインアップにより、あらゆる企業のニーズにも対応できると同社はアピールしている。

リリースされたIP2250(上)、IP1220。

 新製品のIP2250、IP1220は、コンパクトな筐体に多くの機能が搭載されていることが特徴。どちらも、大企業、サービス・プロバイダ、データセンターなど、大容量のトラフィック処理が必要な企業がターゲットになっている。

 両製品は、チェック・ポイント・ソフトウェア・テクノロジーズのCheck Point SecureXL 2.1 APIを採用し、ノキアが提供する最新OS「IPSO 3.8セキュア・オペレーティング・システム」と統合している。チェック・ポイントとノキアは、IP2250とIP1220の製品競争力を確立させるために、緊密な協力体制を構築したという。

 IP2250、IP1220はともにFIPS 140-2およびNEBS IIIに準拠。2004年の第2四半期中にNEBS III DCにも準拠するという。両製品とも、IPSOとホット・スワップ・インターフェースと冗長化ハードウェア・コンポーネントで、冗長性を確保することができる。

 IP2250は、ディスクレスのネットワークプロセッサをベースとし、「ADP(Accelerated Data Path)」と呼ばれる新たな技術を採用している。また、「Shortest Path」アプローチにより、IPトラフィックの処理速度を効果的に向上させることができる。

 ファイアウォール・スループットは、ラージ・パケットで7.5Gbps、ファイアウォールの同時接続数は最大100万。1秒あたりのコネクション数は4万7000、VPNスループットは1.8Gbps。価格は税込で1665万3000円から、同日から出荷される。

 一方、IP1220は、IP740とIP1260の間の製品という位置づけ。限られた予算で堅固なファイアウォールとVPNプラットフォームを必要とする企業に最適という。オプションで電源やハードディスク(ミラーリング、ホットスワップ対応)の冗長化も可能。

 ファイアウォール・スループットは2.4 Gbps、ファイアウォールの同時接続数は最大100万。1秒あたりのコネクション数は2万、VPNスループットは750Mbps。税込価格686万7000円で、同日から販売される。

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