7月の月例パッチにまたも不具合

マイクロソフトが7月14日に公開した月例パッチで、さらに2種類の不具合が明らかになった。

» 2004年07月23日 19時49分 公開
[高橋睦美,ITmedia]

 マイクロソフトが7月14日に公開した月例パッチのうち2種類で、不具合が報告されている。

 1つは、Internet Information Server(IIS)4.0に存在するバッファオーバーフローを修正するパッチ(MS04-021)を適用すると、アクセス違反が発生し、IISが応答しなくなることがあるという問題だ。マイクロソフトのサポート情報によると、この現象は、Windows NT 4.0 Server+IIS 4.0の環境で、特定のISAPIフィルタがインストールされている場合に生じることがあるという。

 マイクロソフトでは、この現象を修正させるプログラムを提供しているという。実際にこのトラブルが生じてしまった場合は、サポートサービス経由で修正プログラムを入手するよう求めている。

 もう1つの問題は、Windowsシェルの脆弱性を修正するパッチ(MS04-024)の適用によって、Windows XPの動作に異常が生じるケースがあるというものだ。

 この異常は、ヒント(ToolTip)機能によって引き起こされる。具体的には、ネットワークトラフィックの増加や共有ファイル使用時の共有違反のほか、ネットワーク上のファイルにローカルコンピュータ上のファイルと同じプロパティが割り当てられるという不具合で、場合によっては複数の問題が同時に生じることもあるという。

 マイクロソフトはこの問題についても、修正プログラムを提供している。ただし、1つめのWindows NT 4.0の問題と同様に、実際に障害が発生してしまった端末についてのみ適用するのが望ましく、特に深刻な影響が出ていない場合はWindows XP Service Pack 2のリリースを待つよう勧めている。

 マイクロソフトの7月の月例パッチについては他に、Windows NT 4.0でMS04-024を適用するとリンク切れが生じてしまうという問題が報告されている(7月14日の記事参照)。

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