SCO、UNIX本家「Unix System Labs」の名称復活をもくろむ

» 2004年07月30日 13時50分 公開
[IDG Japan]
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 米SCO Groupは、かつてUNIXの権利を保有していたAT&T子会社の名称を復活させる考えだ。しかし手続きを通じて、UNIXの商標権を持つと主張する業界団体との論争を招いてしまっている。

 SCOは7月29日、「Unix System Laboratories」という商標を米国で申請したと認めた。米特許商標庁(USPTO)のWebサイトによると、申請日は6月21日だ。

 「当社は何らかの価値があると考えて、その商標を入手しようと申請した。今後どのようにその商標を使うのか、計画はまだ決まっていない」とSCO広報のブレーク・ストーウェル氏。

 登録が認められれば、その名称はさまざまな目的で使えるかもしれないとストーウェル氏。「当社にとっては使える名前だ。当社内部でのキャンペーンなど、さまざまな分野で使えるだろう」

 ダール・マクブライドCEOは、米ラスベガスで来週開催の年次ユーザーカンファレンスSCO Forumで、その商標をどのように使う考えなのか、詳細を披露する見通し。

 一方、Unix System Laboratoriesの商標が最終的にSCOへ与えられるかどうかを考えると疑問が残る。UNIXという用語の商標を持つOpen Groupが、Unix System Laboratoriesという商標は同団体が持つUNIXの商標に触れるばかりか、UNIXという名称の利用をSCOに認めた両者間のライセンスにも違反すると訴えているためだ。

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