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» 2004年10月13日 20時28分 UPDATE

XP SP2をインストールしても大丈夫なの? (1/2)

セキュリティの大幅強化がうたわれる一方で、既存アプリとの衝突も指摘されているWindows XP SP2。PCWorld.comでは3421人のサイトビジターを対象に、その評価を調査した。

[IDG Japan]
IDG

 「Windows XP Service Pack 2」は、強力な感染力を持ったワームの攻撃からあなたのPCを守るとともに、ポップアップ広告を防ぎ、Windowsのアキレス腱であるInternet Explorerのセキュリティを強化するという。

 しかしXPの最初のサービスパックで多くのユーザーが問題に遭遇したこともあり、今回のアップグレードは恩恵よりも弊害のほうが多いのではないかどうか知りたがっているユーザーもいる。だが現時点での評判はおおむね良好だ。SP2がついに何百万台ものコンピュータに進出し始める中、それをインストールしたユーザーの大半においてアップグレードがスムーズに行われたと伝えられている。

 だがその一方で、SP2をインストールしたことでソフトウェアのコンフリクトやシステムの速度低下、ネットワークのダウン、さらにはシステムが起動しないといった問題が発生したというユーザーも少なからずいる。

 こういった問題(現在出現中のものもある)の責任はソフトウェアベンダーやハードウェアベンダー、あるいはMicrosoft自身にあるのだろう。しかし誰のせいであるにせよ、もしあなたがSP2導入の是非を判断するのは簡単だと考えているのであれば、それは思い違いだ。

SP2の評判は……

 2002年にリリースされたSP1で生じた速度低下やクラッシュ、起動時の問題を避けるために、最新のバグフィックスであるSP2では、Microsoftが徹底的にバグを洗い出す作業を行ったのは確かだ。SP2は6月に登場すると一般に予想されていたが、同社は最終段階で見つかった問題に対処するためとして二度にわたってリリースを延期し、結局SP2をリリースしたのは8月だった。

 それ以降、Windows XPユーザーはMicrosoftの「Windows Update」サービスを利用して手作業でSP2をダウンロードするか、XPのアップデート機能を通じて自動的にダウンロードした。Microsoftの広報担当者によると、10月末までに自動アップデートを通じて約1億台のPCに新サービスパックがインストールされる見込みだという。

 一部の早期採用ユーザーがSP2にどう対応しているのか調べるため、同アップグレードに対する彼らの姿勢およびアップグレードの結果について、3421人のWindows XPユーザーを対象として調査を行った(われわれはWebサイト上でSP2に関する体験の報告を呼びかけた。調査対象者はこの呼びかけに自発的に応じたユーザーであるため、調査の結果はWindows XPユーザー全体を反映したものではない)。

 Windows XPの自動更新機能を通じた新パッチの提供は、まだ開始されたばかりであるにもかかわらず、調査回答者の60%以上が既にSP2をインストールしたと答えている。

 しかしSP2をまだインストールしていないユーザーのうち、アップデートでシステムのパフォーマンスが低下するのを懸念していると答えた人の割合は3分の1を超える。

 テキサス州キリーン在住のマイケル・ラスク氏は、SP2が自分のシステムにインストールしてあるソフトウェアとコンフリクトを起こさないことが確認できるまでアップデートを見合わせるつもりだ。自動車修理工場を経営するラスク氏は、SP2をすぐにインストールしなくても、十分なセキュリティを維持する自信があるという。「セキュリティは問題ではない。最新のファイアウォールとウイルス対策プログラムを走らせている。それに、電子メールの90%は削除しており、ブラウザにはFirefoxを使っているからだ」とラスク氏は話す。

 SP2をダウンロードしてインストールしたと答えた調査回答者のうち約4分の3が、インストール後に問題は生じなかったとしている。残りの回答者はアップグレードに伴って何らかの問題に遭遇したとしているが、10.3%の回答者が問題は大したものではなく、PCの利用にはほとんど影響がなかったと答えている。しかし、中程度の問題に遭遇した人は9%で、PCが使いにくくなる、あるいは使えなくなるという問題に遭遇した人は4%だった。

 問題が起きたと答えたユーザーのうち、ソフトウェアの障害に遭遇した人は31%、システムの速度低下が起きたという人は14%、自宅または会社のネットワークへの接続でトラブルがあったと答えた人は8%だった。SP2をインストールした2106人の回答者のうち34人(1.6%)が、PCが起動しないという最悪のシナリオに遭遇した。

 インディアナ州ローガンズポート在住で同州保健局に務めるエド・ノリス氏は、その不幸な状況に見舞われた。「コンピュータがリブートの途中まで来ると、シャットダウンして再びリブートを試みるという動作を繰り返した。Safeモードにも入ろうとしなかった」とノリス氏は振り返る。

 コンピュータ販売店の担当者は、数時間にわたる作業の末にノリス氏のマシンが正常に動作するようにした。まずレスキューディスクを使ってPCを起動し、SP2をアンインストールした上で、Windows XPとSP2の両方を再インストールしたという。失われたデータはなく、ノリス氏への請求金額はわずか45ドルだった。販売店によると、このトラブルはノリス氏がインストールしていたZone Labsの「ZoneAlarm」ファイアウォールとのコンフリクトが原因だったという。

 Microsoftによると、ZoneAlarmの旧バージョンは、新サービスパックに対応しない多数のサードパーティ製アプリケーションの1つだという。Zone Labsのフレッド・フェルマン副社長は、問題の原因はほかにある可能性があるとしている。「当社のファイアウォールでトラブルが起きたというユーザーは比較的少ない」と同氏は話す。

 一見するとソフトウェアに関連しているように思える問題であっても、ハードウェアが原因の場合もあるという。「一番先に責任を押しつけられるのがファイアウォールだが、SP2とのコンフリクトはあらゆるレベルで起きている」(同氏)

「警告はした」

 実際、Microsoftも、SP2とAMDの64ビットプロセッサ、一部のIntel Pentium 4およびCeleron Dプロセッサとの間で、Windows XPの正常な起動を妨げる互換性問題があることを確認している。

 同社では、SP2をインストールする前にハードディスクのバックアップを取り、スパイウェアとアドウェア(これらはSP2のインストール後にIEをフリーズさせる恐れがある)を削除するだけでなく、ハードウェアドライバをアップデートするよう勧めている。さらに同社は、大手PCベンダーが公開しているSP2関連サイトへのリンクも提供している。

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