予防から感染後の復旧までサポート、日立らがウイルス対策運用サービス

日立製作所と日立電子サービス、トレンドマイクロは連携を強化し、「ウイルス汚染防止ソリューション」を提供することを発表した。

[ITmedia]

　日立製作所と日立電子サービス（日立電サ）、トレンドマイクロは10月14日、セキュリティソリューションの連携を強化することを発表した。

　これに基づき日立は10月20日より順次、ウイルスの侵入を未然に防ぐための事前対策から、万一感染してしまった場合の駆除と復旧、分析に至るまで、一連のステップを支援する「ウイルス汚染防止ソリューション」を提供する。

　ウイルスによる被害を防ぐには単に製品を導入するだけでは不十分で、定義ファイルのアップデートをはじめとする適切な運用や監視、早期の情報入手や従業員の教育といったさまざまな要素が必要だ。ウイルス汚染防止ソリューションはその部分を補うサービスで、日立のセキュリティ製品群「Secureplaza」の1メニューとして提供される。

　サービスは、ウイルスの駆除状況などをリアルタイムに監視する「監視サービス」や、感染力が高く危険なウイルスが登場したときに予防ポリシーを用いてウイルス侵入を防ぐ「大規模感染予防サービス」、ニセウイルスメールなども含んだ訓練用メールを送付して従業員の対応状況を把握し、改善案を提示する「ウイルス予防訓練サービス」など6メニューから構成されている。

　サービス提供に当たっては、日立電サが24時間365日体制でウイルスの監視やパターンファイルの配布、オンサイトでのウイルス駆除などに当たる。これらサービスは、トレンドマイクロの遠隔管理システムを用い、日立ソリューションサポートセンターおよび全国310カ所のサービス拠点を活用して提供される。なおトレンドマイクロでは製品提供のほか、日立電サに対する技術支援やサポートを行う。

　サービス価格は、監視サービスが月額18万円から、Windows製品を対象に脆弱性のあるPCを検出する「脆弱性診断サービス」が月額10万5000円からなど。なおウイルス駆除サービス／ウイルス予防訓練サービスは12月1日からの提供となる。