セキュアOSとOracle監視機能を組み合わせて情報漏洩対策

インフォコム、ITXイー・グローバレッジ、インサイトテクノロジーの3社は、Oracleデータベース向けの情報漏洩監視システムの提供に関して協力する。

» 2004年10月19日 22時00分 公開
[ITmedia]

 インフォコム、ITXイー・グローバレッジ(ITX-EG)、インサイトテクノロジーは10月19日、Oracleデータベース向けの情報漏洩監視システムの提供に関して提携を結んだ。

 2005年4月の個人情報保護法の前面施行を前に、企業では個人情報漏洩防止対策が急ピッチで進んでいる。データの暗号化やクライアントPCの監視、操作ログの記録などさまざまなアプローチがあるが、見逃されがちなのが、重要な情報が格納されたデータベース自身の情報漏洩対策だという。

 この状況を踏まえて3社は共同で、Oracleデータベースおよびそれを用いたWebアプリケーションからの情報漏洩を防ぐソリューションを提供する。具体的には、インサイトテクノロジーが提供する情報漏洩監視システム「Performance Insight Security for Oracle(PISO)」と、インフォコムが提供するセキュアOS「PitBull Protector Plus」を組み合わせることにより、OSからデータベース、アプリケーションにいたるまでをカバーした対策を提供する。

 このソリューションでは、OSの脆弱性を突いた攻撃やSQLレベルでの大量アクセス/異常アクセスからデータベースを保護。さらに、正当な権限を持つデータベース利用者のほか、システム管理者やデータベース管理者、アプリケーション開発者といった特権ユーザーについても、操作の監視、記録が可能だ。この機能は、情報漏洩の抑止力として働くだけでなく、万一問題が発生した場合の追跡を容易にする。

 3社は今後、各ソリューションの定常的なバージョンアップを継続するとともに、販売/マーケティング面での相互協力を行う。来年3月までの半年足らずの間に、3社全体で50社10億円の売り上げを目指す。

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