Intel、アジアでLinux PC構築キット提供

» 2004年11月25日 08時28分 公開
[IDG Japan]
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 米Intelが「Quick Start Kit for Linux」をリリース、Linux搭載のデスクトップPCを提供しているアジアのシステムインテグレーター支援を強化した。

 Quick Start Kit for Linuxは、Windows搭載PC構築用にIntelからシステムインテグレーターに提供しているのと同様のソフトキットだと、Intel広報のスコット・マクローリン氏は説明。「当社はWindowsの世界でこれまでやってきたことを、Linuxの分野にも拡大し始めている」と話す。

 同氏によれば、このキットは当初、中国とインドのみで提供する。この両国は教育機関と政府機関でLinuxへの需要が高いという。

 「当社がやろうとしているのは、システムインテグレーターが作業量を最低限に抑えながら顧客向けに有効なソリューションを提供できるようにすることだ。自分たちで必要なドライバをすべて探すといったことを気にかけずに済むようにすべきだ」とマクローリン氏。

 Intelによれば、Quick Start Kit for LinuxはIntelのチャネルプログラムメンバー向けに無償提供される。NovellのLinux Desktop 9、Red HatのRed Hat Desktop、Red Flag SoftwareのRed Flag Desktop 4.1をサポート。同キットの将来バージョンではChina Standard SoftwareのLinuxへの対応も追加予定。

 今のところ提供は中国とインドのみだが、近くほかの国にも拡大されるかもしれない。「この製品の提供地域拡大を積極的に検討している」とマクローリン氏は話している。

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