エンジニアが働きやすい環境はそのままにGoogle東京R&Dセンターが開設

グーグルは12月2日、Google東京R&Dセンターの開設に伴って、そのお披露目を兼ねた発表会を開催した。原色のボールやおもちゃに囲まれた自由な雰囲気は、新たなサービスの登場を期待させる。

» 2004年12月02日 15時12分 公開
[西尾泰三,ITmedia]

 グーグルは12月2日、Google東京R&Dセンターの開設に伴って、そのお披露目を兼ねた発表会を開催した。グーグル本社からはエンジニア部門副社長のウェイン・ロージング氏や、「プログラミング作法」で著名なロブ・パイク氏など、10名ほどのエンジニアも同席した。

冒頭あいさつを行ったエンジニア部門副社長のウェイン・ロージング氏

 エンジニアのあいさつの後、Google東京R&Dセンターへと案内された。オフィス部分は低いパーティションで区切られているが、R&Dセンターでは引き戸がついた個室が用意されている。また、完全な個室ではなく、4人が1部屋という形態を取っている。各自には2台のPCとディスプレーが用意されている。

4人が1部屋となるGoogle東京R&Dセンター

 部屋の数から考えると、30名前後のエンジニアが働くことができるが、Googleでは、優れたエンジニアであれば、採用したいとしており、特に人数を制限するつもりもないようだ。

 また、目を引くのは、社内の雰囲気だろう。至る所におもちゃなどを目にすることができるほか、グーグルの社内風景でよく目にした原色のボールもしっかりと存在していた。

 そのほか、通路には、エンジニアが「自由時間」に作ったプロジェクトの成果物として、「Geodisplay」が展示されていた。これは、世界各地でGoogleを利用している地域、言語などを地球儀とマッピングするもので、1つの点がGoogleでの1回の検索を表している。日本であれば、東京、大阪、次いで名古屋などから多くの検索が行われていることが一目で分かるようになっている。

回転しながら世界の検索状況を視覚化する「Geodisplay」(クリックで拡大)

 エンジニアにとって働きやすい環境を作ることで、革新的なサービスを提供しようとするグーグルは、単なるローカルなオフィスとして東京R&Dセンターを見ているわけではないようだ。さまざまな地域のさまざまなエンジニアの豊かな発想を引き出すことで、さらなる成長を狙っている。

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