SoftEther VPN 2.0の機能を体感、実験用VPNサーバを公開

ソフトイーサは、VPNソフトウェア「SoftEther VPN 2.0 Beta 1」の機能を実体験できる環境として、実験用公開VPNサーバを設置した。

» 2004年12月22日 21時25分 公開
[ITmedia]

 ソフトイーサは12月22日、VPNソフトウェアの次期バージョン「SoftEther VPN 2.0 Beta 1」の機能を実体験できる環境として、実験用公開VPNサーバを設置した。

 SoftEtherは、イーサネットをエミュレートすることで、NATをはじめとする既存の環境に左右されずにVPNを構築できるソフトウェア。12月17日には、通信速度や動作速度の向上や認証機能の強化などが施される次バージョン「SoftEther VPN 2.0」β版の無償提供が開始されたばかりだ。

 今回設置された公開VPNサーバは、手元のマシンなどから手軽に接続し、VPN環境を体感するためのもの。VPNサーバ構築のために自宅やオフィスなどの環境をやりくりすることなく、手軽にSoftEtherの新機能を試すことができる。また開発者側でも、大量のアクセスによって発生する現象や問題を記録し、今後のVPN通信処理プログラムの質の向上などに役立てていく方針という。

 公開VPNサーバは筑波大学とSINETとの間のバックボーン領域に設置され、SoftEther VPN 2.0で実装されるロードバランシング(負荷分散)機能を用い、4台のマシンからなるVPNサーバファームを構築している。また、VPNサーバにアクセスする際には、これも2.0で搭載されるサーバ認証機能によって証明書の検査を行い、サーバの正当性を確認する仕組みだ。

 公開VPNサーバは2005年7月1日まで運用される予定で、それ以降の計画は未定だ。サーバのIPアドレスをはじめとする詳細情報や利用に当たっての注意点はWebサイト上にまとめられている。なお、不正アクセスなどの行為が発生した場合に備え、公開サーバに対するVPN接続要求および公開VPNサーバ内の一部の通信パケットのヘッダー部分はログとして保存されるという。

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