10年以内に「壊滅的なネット攻撃」専門家が予想

インターネットの専門家は、インターネットへの壊滅的な攻撃が10年に1度は起きると危惧している。

» 2005年01月11日 07時41分 公開
[ITmedia]

 インターネットが日常生活への浸透を深める中、今後10年のうちに1度は壊滅的な攻撃が予想され、ブログ時代の到来によってニュース・出版業界は激変が見込まれる――。非営利組織のPew Internet and American Life Projectが専門家を対象に実施した調査でこんな見方が大勢を占めた。

 この調査は昨年9月から11月にかけ、IT業界幹部や学者、アナリストなどインターネットの専門家1286人を対象にオンラインで実施した。

 「今後10年のうちに、ネットワーク化された情報インフラか米国の電力網に対する壊滅的な攻撃が、少なくとも1件は発生する」との見方は66%が肯定。インターネットが物理環境にさらに深く組み込まれ、高速接続が浸透するとの予想でも大方が一致している。

 ただ、これはプラスの側面ばかりではなく、「コンピューティング機器が普及して電化製品や自動車、電話、衣類にまで組み込まれるようになれば、政府や企業による監視が強まる」との見方も59%が肯定した。

 「P2Pネットワークを使った匿名の無料音楽ファイル交換は10年後も今と同じくらい簡単にできる」と見る専門家は50%。昨年の米大統領選で論議を呼んだオンライン投票をめぐっては、「2014年までにオンライン投票はセキュアなものになり、広範に普及している」と予想するのは32%にとどまり、半数はこの見方に異論を唱えた。

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