北海道漁業協同組合連合会、基幹システム刷新にOracle採用へ

日本オラクルは、北海道漁業協同組合連合会(北海道ぎょれん)がオラクル製品を採用し、基幹システムを刷新することを明らかにした。

» 2005年02月16日 18時52分 公開
[ITmedia]

 日本オラクルは2月16日、北海道漁業協同組合連合会(北海道ぎょれん)がオラクル製品を採用し、基幹システムを刷新することを明らかにした。北海道ぎょれんの職員289名を対象とし、14拠点にわたるシステムを一元管理する。

 北海道ぎょれんは、全国の4分の1の水揚げ量を誇る複数の北海道の漁業協同組合で組織された経済連合会。安心、安全な北海道の水産物を適正な価格で、安定的に全国へ流通させるため、卸売業者をはじめ量販店や生協、インターネットといったさまざまなチャネルを通じた水産物を販売に取り組んでいる。

 北海道ぎょれんは従来、各支店にメインフレームを設置し、分散処理を行っていた。全体情報を掌握するために、夜間に売り上げや受注の集計処理など、大量のデータをバッチで処理していた。だが、タイムリーな情報を得られないことや、メインフレームが分散しているため運用コストが高いことなどが課題として挙げられていたという。

 今回、同組織は、「Oracle Database 10g」とそのクラスタ技術「Oracle Real Application Clusters 10g」を採用した。販売や購買、財務会計などの基幹システムを支えるため、ミッションクリティカルな可用性、ハードウェアの追加に対するパフォーマンス向上が優れている点を評価したという。

 データベースは、Oracle Database 10gのインストールや設定の容易さ、生産効率、メンテナンスの効率の良さを採用理由としている。アプリケーション開発ツールとして「Oracle Forms Developer」を選定している。

 同システムは、北海道ぎょれんのシステム会社であるぎょれんシステムが2003年夏から設計を開始し、2005年4月の全面稼動を目指し、現在は統合テストが行われている。

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