メディアを紛失しても情報漏えいを防ぐ、リコーが暗号ソフト搭載CD-Rをリリース

リコーは、暗号化/復号化ソフトウェアを搭載してセキュリティを確保するCD-R「CryptDisc」を発表した。

» 2005年03月01日 23時13分 公開
[ITmedia]

 リコーは3月1日、暗号化/復号化ソフトウェアを搭載することで、大容量かつ機密性の高いデータをやり取りする際のセキュリティを確保するCD-R「CryptDisc」を発表した。

 CryptDiscは、同社独自のハイブリッドCD-Rをベースにした機密情報保護のためのメディア。「CryptDisc鍵発行ソフトウェア」と組み合わせて利用することで、本社と支社、あるいは発注元と委託先の間でやり取りされる大容量データを暗号化し、万一紛失や盗難などに遭った場合の情報漏えいを防ぐ。

 CryptDiscでは、書き込み可能なCD-R部分に各々の情報を記録し、CD-ROM部分に搭載された暗号化/復号化ソフトウェアを用いて暗号化を行う。このソフトウェアではC4Custom方式のほかAESによる暗号化が可能。

 復号化に用いる公開鍵は、別途、USBキーを用いてやり取りする仕組みだ。これにより、仮に運搬中にディスクが紛失したとしても情報の漏えいを防ぐという。また、ディスク自身が備えるコピーガード機能により、媒体の複製によるデータ流出を防ぐ。

 ディスクそのものに暗号化/復号化のためのソフトを搭載しているため、情報をやり取りする双方に専用アプリケーションなどを導入する必要がない点も特徴だ。

 CryptDiscの記録容量は約600MBで、価格は1枚あたり1764円から。初回導入時に用いる鍵発行ソフトウェアの価格は3150円となる。対応プラットフォームはWindows 98SE/Me、Windows 2000/XPで、3月14日より販売が開始される。

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