コラム
» 2005年04月13日 18時15分 UPDATE

WindowsとLinuxは敵ではない

LinuxはOS、Windowsはプラットフォーム。だからLinuxとWindowsは競合するものではない。(IDG)

[IDG Japan]
IDG

 LinuxはWindowsキラーだと主張するのをやめてもいいんだよ。

 Linuxは確立されているし、得意分野――見方によって大きくも小さくもなる――を持っている。あらゆる尺度においてLinuxがWindowsよりも優れていることを証明するチャートや統計、ベンチマークを見せてくれるなら、私は異論を唱えるつもりはない。しかし、どれだけの金と熱意がLinuxに注がれても、LinuxがWindowsのマインドシェアと市場シェアを削ることはないだろう。LinuxはOS、つまりシステムハードウェアに命じたとおりのことをさせる(おそらくは最高の)手段だからだ。たとえLinuxをブランド化して、箱に入れて、高いステッカーを貼っても、プラットフォームにすることはできない。

 企業や団体は規模を問わず、サーバソリューション向けに、一貫性があって、予測可能で、スケーラブルで、そして自己完結したプラットフォームを必要としている。その点ではWindowsの勝ちだ。だがLinuxが負けているわけではない。Linuxでは、刷新と拡張が必要とされるもう1つのレガシー非プラットフォーム、つまりUNIXを使い続けられるからだ。

 実際にUNIXを使い続ける必要性は、郷愁や見当違いの信念に根ざしたものではない。必要とするソリューションが完全には存在しないこともあるかもしれないし、総合的なソリューションが存在していても、制限が多すぎたり、高すぎたり、あるいは――私にとって時折目を引く点なのだが――クローズドなものかもしれない。UNIXのオープンソース版(私はこのカテゴリーにLinux、BSD、AppleのOS XのOS層であるDarwinを入れている)は50万ピースのLegoブロックが入った袋で、これにはそのまま利用したり、開発の土台にしたり、自分の作品の参考にできる図面と見本がいくつかついている。理論上は、OSは開発の理想的なスタート地点だ。OSの上にあるものをなんでも選べるし、おそらく皆さんはハードウェアとアプリケーションの間のそれぞれの隙間に何があるのかを把握しているだろう。ご存じのように、開発者はOSのデフォルトのAPI向けにコードを書けるけれど、彼らはほとんどの時間を、低レベルのシステムコールをカプセル化し、抽出して実質的にアプリケーションプラットフォームとなるものを作ることに費やしている。

 安い値段で、あるいはタダで手に入るものを作るような愚かな人はいない。数百のプラットフォームとモジュールから、オープンソース版UNIXと自分のアプリケーションの隙間を埋めるものを選ぶ方が賢明だ。

 これに対して、Windowsはハードウェアとアプリケーションの間のすべてのブロックを満たす。そのやり方は変えられないが、これを別の方法で利用することはできる。好きなツールで、好きなプログラミング言語でコードを書けるし、ルールブックから離れすぎない限り、自分の作ったものはすべて他人が書いたWindows向けプログラムと相互運用性を持つ。OSはデバイスドライバとAPIを差し込むラックであり、プラットフォームはアプリケーションを差し込むラックなのだ。

 LinuxとWindowsは競合するものではない。Sun Microsystemsはこれを好機ととらえ、SolarisとJavaの組み合わせをプラットフォームとして位置づけようと奮闘してきた。これはほぼ成功している。私なら、専門の管理者がいる部署に置かれる、ユーザーが直接接しないサーバアプリケーションにはLinuxよりもJ2EEとSolarisを選ぶ。しかしLinuxやその他のUNIXの派生OSと同様に、Solarisはクライアントでは成功の見込みがない。それだけで、SolarisがWindowsに対抗する能力は大きく落ちる。Windowsと張り合えるプラットフォームはただ1つ。それはOS XとJavaの組み合わせだ。

 それについてはいずれまた。

(By Tom Yager, InfoWorld US)

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