日立、「Secureplaza/FS」でコンピュータフォレンジックを支援

日立製作所は、セキュリティインシデントの記録を保全、解析し、後の法的対応を支援する「コンピュータフォレンジック」を支援する製品群「Secureplaza/FS」を発表した。

» 2005年04月14日 19時31分 公開
[ITmedia]

 日立製作所は4月14日、システムに対する不正アクセスやデータの改ざんといった事件/事故(インシデント)が発生した場合に、その記録を保全、解析し、原因究明や後の法的対応を支援する「コンピュータフォレンジック」を支援するための製品群「Secureplaza/FS」を発表した。

 コンピュータフォレンジックは日本ではまだあまりなじみのない言葉だが、不正侵入や情報の改ざん、漏えいなどのセキュリティインシデントが発生した場合に、PCやネットワークのアクセスログのほか、ハードディスク、さらにはプロセス状態やメモリといった「揮発性」の高い情報までを保全し、解析する手法だ。一連の情報を元に、いつ、どこで、何が起きたのかを明らかにすることで、問題の修正を支援するほか、訴訟などの法的対応に対処できるようにする。また、各種ガイドラインに対応した監査証跡として活用することも可能だ。

 Secureplaza/FSでは、各種アクセスログに加え、メールの送受信内容やプリンタ出力、入退室記録といったさまざまな活動記録情報を取得、分析、保管するためのシステムを設計、構築する。一連の記録については、後の改ざんを防ぐ電子署名やタイムスタンプ、WORM対応メディアといった技術を組み合わせ、真正性を確保する仕組みだ。

 また、データの保全や解析に必要な手法、ノウハウまでを提供することで、一連のコンピュータフォレンジック作業を支援する。必要に応じて、専門家が記録を分析/監査する「不正アクセス解析サービス」を組み合わせることも可能だ。

 Secureplaza/FSは、同社のセキュリティソリューション「Secureplaza」のラインナップとして提供される。「システム方式・構成設計サービス」「システム運用設計サービス」「システム構築サービス」といったメニューがあり、価格はいずれも個別見積もり。4月18日より金融機関や自治体、企業向けに提供を開始する。

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