平文ファイルを生成せずともデータの閲覧が可能な暗号化ソフト、アークンが提供

アークンは、データ暗号化ソフトを強化し、平文ファイルを生成することなくデータのみを複合化してアプリケーションに渡す機能を備えた「DataClasys III」を発表した。

» 2005年04月26日 22時45分 公開
[ITmedia]

 アークンは4月25日、個人情報や機密情報に対するアクセス制御が可能なデータ暗号化ソフトウェア「DataClasys」を強化し、平文ファイルを生成することなくデータのみを複合化してアプリケーションに渡すことができる機能を備えた「DataClasys III」を発表した。

 DataClasysは、クライアントとサーバ、管理を行うマネージャソフトから構成される文書暗号化/復号化システム。企業のポリシーや文書管理規定に基づき、ユーザーおよびグループの権限に照らし合わせてファイルの閲覧や複製、変更、削除といった操作をコントロールすることができる。いつ、誰が、どのファイルにアクセスしてどういった操作を行ったかのログを取得することも可能だ。

 DataClasys IIIでは、DataClasysの機能に加え、暗号化したファイルを暗号化したまま、つまりいったん復号化して平文ファイルを生成しなくとも、内容の閲覧/更新を行えるようになった。たとえばファイルサーバ上にある暗号化されたファイルについても、非権限者に利用されるリスクのある平文ファイルを作成することなく、閲覧や更新作業を行える。

 また、WordやExcelファイルのハイパーリンクやマクロとして暗号化ファイルが指定されていた場合にも、ユーザーの持っている更新権限や閲覧権限が自動的に適用される仕組みも実装し、利便性を高めている。

 DataClasys IIIの価格は、30ユーザーまでの最小セットで34万5000円から。6月初旬より出荷が開始される。

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