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» 2005年06月02日 04時00分 UPDATE

ITR 内山悟志の提言:SEに求められる業務および業界知識 (1/3)

ITRアナリスト内山氏の寄稿の最終回は、SEに求められる業務知識について。(特集:顧客満足度ナンバーワンSEの条件)

[内山悟志(ITR),ITmedia]

  内山悟志 (アイ・ティ・アール代表取締役/アナリスト)

 SEに業務知識・業界知識が不足しているという話を耳にすることは多いのではなかろうか。確かに、さまざまな業種の最新の動向を詳細につかんでおくことは困難に違いない。しかし、提案しようとする際やプロジェクトが開始した段階で、最低限身に着けておかなければならない知識はあるはずだ。ここでは、SEが業務知識・業界知識を身につけようとする際の方法について考察する。

どこまでの業務および業界知識が必要か

 「システム構築の依頼があったので要件どおりに開発して納品したが、その会社が何をやっている会社なのかは全然知らないし興味もない」というSEがいるとすると残念でならない。私はSEではなくアナリストをしているが、何が仕事をする上で喜びかと問われれば、仕事を通じてさまざまな業界のビジネスを知ることができることだと答えるだろう。

 多くの企業において重要な業務プロセスのほとんどは情報システムを活用して実行されており、情報システムを知ることはその企業のビジネスの姿を知ることとほぼ同義と言えるのでないだろうか。

 一方、裏を返せば、顧客企業の属する業界の動向や業務の流れを知らずして、的確な解決策を導き出すことなどできないということでもある。しかし、業界もさまざまであるし、それぞれの企業における業務も多岐にわたる。あらゆる業界のあらゆる業務に精通することなど無理な話である。

 では、SEとしてどこまでの業務知識・業界知識が必要なのだろうか。たとえば、ある精密機器製造業から生産管理システムの再構築案件を受注したとしよう。当然のことながら、はじめから精密機器の生産管理の業務プロセスについて、詳しく知っているということは稀である。顧客企業の生産管理部門の担当者よりも、生産管理業務について詳しいはずもないし、また、その必要もない。

 ここで必要となるのが、最低限の基礎知識とコミュニケーション・スキルである。最低限の基礎知識とは、一般的に顧客企業のホームページ、業界雑誌、書籍などから入手できるレベルの知識を際しており、業界および当該業務で一般的に使われている言葉を知っていることもそれに含まれる。

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