エンドユーザーによる受信前のスパムメール管理が可能に――ミラポイントのアンチスパム製品新機能

ミラポイント ジャパンは、アンチスパム製品「Razor Gate」に新機能を追加。Razor Gate上に隔離したスパムメールの最終判断をエンドユーザーに委ねることで、誤判定による正常メールの喪失を防止する。

» 2005年06月08日 20時25分 公開
[堀哲也,ITmedia]

 ミラポイント ジャパンは6月8日、アンチスパム製品「Razor Gate」に新機能を追加したと発表した。Razor Gate上に隔離したスパムメールの最終判断をエンドユーザーに委ねることで、誤判定による正常メールの喪失を防止する。

クレイグ・カーペンター氏

 Razor Gateは、電子メール製品の提供に特化したミラポイントが販売するアンチスパムアプライアンス。企業のゲートウェイに設置して多重のスパム対策技術を組み合わせ、ネットワーク内にスパムメールが入り込むことを防ぐ。「デスクトップやメールサーバなどユーザーに近いところでの対策はコスト的にも高くつく」(米Mirapointのコーポレートマーケティング&グローバルチャネル担当取締役のクレイグ・カーペンター氏)として、専用アプライアンスによるゲートウェイでの対策を薦めている。

 今回追加されたのは、「Mirapoint Junk Mail Manager」(JMM)機能。エンドユーザー自身がRazor Gate上でジャンクメールと判断され隔離されたメールを直接管理でき、紛れ込んでしまった正常なメールに対する誤判定を減らせるという。

 あらかじめ設定したタイミングで、エンドユーザーに対し、Razor Gateが受信したメールのサマリーを受信ボックスに届ける。それを元にRazorGateがスパムとして隔離したメールの配信管理を行える。Webベースのシンプルなユーザーインタフェースで、知識のないエンドユーザーでも、ホワイトリストやブラックリストへの追加などの管理が容易にできる。

 湯佐嘉人社長は、「昨年は企業の関心は少なかったが、今年からだいぶ注目を集めるようになってきた。スパムが増えて困ってきているという段階。やっとコマーシャルベースになってきた」と話す。

 同社のアンチスパムライセンスを持つユーザーは無償でJMM機能を利用できる。同機能を搭載したRazor Gateは、販売代理店のシーティーシー・エスピーと日商エレクトロニクスを通じて8月中旬から出荷する予定だ。

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