沖データ、カラー印刷も可能な「地紋」で紙文書の漏えい防止

沖データは、ユーザーIDや印刷時刻などの情報を地紋として印刷し、文書のトレースバックを可能にする「ProtecPaper プリンティングソリューション」の販売を開始した。

» 2005年07月14日 18時55分 公開
[ITmedia]

 沖データは7月14日より、プリントアウトされた紙文書に、PCにログオンしていたユーザーIDやPC名、印刷時刻といった出所情報を地紋として印刷することでトレースバックを可能にする「ProtecPaper プリンティングソリューション」の販売を開始した。

 ProtecPaper プリンティングソリューションは、沖電気が6月に発表した「ProtecPaper Standard Edition」に含まれるソフトウェア「ProtecPrint」を活用した製品。ProtecPrintをはじめからプリンタに内蔵して提供するほか、管理ソフトウェア「ProtecPrint Full」と読み取りソフトウェア「ProtecCheck」をパッケージ化して提供する。

 出所情報を地紋として印刷することで情報漏えいの抑止を図るとともに、万一漏えいした際の追跡を容易にするという効果は同じだが、ProtecPrintでは、まずPC側でモノクロの地紋を生成し、そのデータをプリンタに転送してから印刷を行っていた。これに対しProtecPaper プリンティングソリューションではプリンタ内で地紋生成を行うため、処理の高速化やネットワーク負荷の軽減が図られる。また、モノクロだけでなくカラーの地紋も利用できる。

 同ソリューションで提供されるProtecPrint組み込みプリンタは「C9150dn」「MICROLINE 5400」の2機種。Windows NT 4.0、2000/XP、Windows Server 2003から利用できる。

 価格は、プリンタがいずれも19万7400円。ProtecPrint Fullはプリンタ1台当たり10万2900円、ProtecCheckは26万2500円。沖データでは官公庁や金融機関を対象に、今年度で10億円の受注を目指すという。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ