SAS、金融機関向けにクレジットリスク管理ソリューションの提供を開始

» 2005年08月11日 19時31分 公開
[ITmedia]

 SAS Institute Japanは8月10日、金融機関向けのソリューションをさらに拡充していくため、企業の組織全体にわたって信用リスクを正確に予測し、監視、レポートするソリューション「SAS Credit Risk Management(日本語版)」の提供を開始すると発表した。金融業界でのさらなるシェア拡大を目指すとしている。

 さまざまな規制やグローバル化が加速する中で、金融機関はリスクとリターンのバランスを維持しなくてはならない。一方、情報システムが肥大化し、企業内で異なったリスク管理システムを採用してしまうと、リスク算出法やレポート形式に差異が生じ、全社レベルでの正確なリスク算出や適切なバランスの維持が困難になるといった問題があるという。

 SASは、こうした課題を解決するために、Credit Risk Managementを提供するという。信用格付、クレジットスコアリング、ポートフォリオ管理、リスク量計算、また各種報告機能を統合し、新BIS規制への準拠、全行的な信用リスクのポジションに関して、規制で求められる水準以上の機能を提供するとしている。金融機関は、規制に準拠するだけでなく、潜在的損失に対応する正確な資本配分をしていくことが可能になる。

 具体的には、リテール向けのクレジットスコアリング、企業向けの信用格付、ポートフォリオの信用リスク管理に関する環境の提供などを行う。

 Credit Risk Managementは、Credit Scoring、Portfolio Management、Credit Risk Warehouse、Credit Risk Dashboardの4つのコンポーネントで構成される。

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