RFIDで書類の盗難・紛失による情報漏えいを防止、サンがキャビネットシステム

サンは、日本信号とRFIDを使ったオフィスキャビネットシステム「Sun Ray データセキュリティオフィス」を開発、8月24日に販売を開始した。

» 2005年08月24日 20時32分 公開
[ITmedia]

 サン・マイクロシステムズ(サン)は、日本信号と協力し、RFIDを使ったオフィスキャビネットシステム「Sun Ray データセキュリティオフィス」を開発、8月24日に販売を開始した。書類やCD、DVDなど重要情報が格納されている物理的な媒体そのものの持ち出しを管理するシステムだ。

 Sun Ray データセキュリティオフィスは、RFIDの持つ固体識別能力を利用して、書類ファイルの所在検索、貸出/変換管理ができるほか、書類ファイルにアクセス権を付与して、ユーザーごとの持ち出し管理、常時監視を行うことが可能だ。

 日本信号の提供するRFID対応セキュリティキャビネット「IS-Cabinet」と、サンのシンクライアント端末「Sun Ray Ultra-Thin Client」、サーバ、無線ICタグ用ソフト「Sun Java System RFID Software」を連携させて実現した。

Sun Ray データセキュリティオフィス 「Sun Ray データセキュリティオフィス」の仕組み

 キャビネットから書類ファイルを持ち出すには、管理端末となるSun Ray Ultra-Thin Clientでユーザー認証を行う。すると、端末にアクセス権のあるファイル一覧が表示され、書類ファイルが収められたキャビネットを特定。ファイルを取り出すと、ステイタスが「貸出中」となる仕組み。不正持ち出しがあると、警報を鳴らして警告する。

 サンは、情報漏えいの原因の36.1%が盗難、21.6%が紛失・置忘れとされ、紙媒体経由の漏えいが45.9%を占める調査結果もあるとしている。

 価格は最小構成で120万円から。

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