OpenNMS――エンタープライズ向け監視ツール

この世にはさまざまなオープンソース・ソフトウェアが存在する。しかし、世に知られていないものも多い。さまざまな分野の特選オープンソース・ソフトウェアを紹介しよう。

» 2005年08月30日 03時10分 公開
[中津川篤司,ITmedia]

 コンピュータはときおり、絶対であるかのように扱われる。だが、人の作ったものにトラブルはつきものだ。大抵の場合、起こって欲しくない時に起こり、普段安定しているサーバに限ってトラブルが長引く。

 もちろん、突発的なトラブルはあるだろうが、回避できたはずのトラブルもあるだろう。見た目のトラブルであれば、見回ることで発覚するかも知れないが、ネットワークに関してはどうだろう。

 ここで紹介するオープンソース・ソフトウェアはOpenNMS、エンタープライズレベルのネットワーク監視ツールだ。GPLで提供されており、2005年8月30日現在の最新バージョンは1.2.4だ。

OpenNMS OpenNMS

 OpenNMSはTomcat、PostgreSQL、RRDToolといったソフトウェアをベースとしている。Javaがベースなので、対応プラットフォームも数多い。RHEL、Red Hat Linux(7/8/9)、CentOS、Fedora Core(1/2/3/4)、Debian、Madrake、Solaris、SUSE Linuxなどだ。

 特徴としては、ネットワークリソースの監視とは異なりWeb/DHCP/DNS、そしてデータベースアクセスなどのサービスを対象としていることだ。

 サーバやサービスが増えると、それを監視するインタフェースも増える傾向にある。それはつまり、管理コストも増えると言うことだ。一括管理する仕組みがあれば、システム管理者の負担も軽くなることだろう。

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