Linuxでソースからコンパイル。よくある光景だが、アンインストールの時に消すべきファイルで迷うこともあるかもしれない。そんな方には今回紹介するソフトウェアが役立つだろう。
Linuxを使ったことがある方なら、大抵ソースからソフトウェアをインストールした経験もあることだろう。親切な(あくまでも親切な)ソフトウェアならRPMのようにパッケージ化されて提供されるが、やはり基本はソースをコンパイルすることだ。
試しにインストールしてみたのは良いが、消したくなることもあるだろう。1つのディレクトリの中に収まっているなら良いが、そうでない場合もある。その場合、一つ一つファイルを探すのは非常に手間だ。
ここで紹介するオープンソース・ソフトウェアはpaco、そんな時に役立つソフトウェアだ。GPLで提供される同ソフトはLinuxおよびSolaris上で動作し、現在の最新バージョンは1.9.4だ。
pacoはインストール作業を監視し、「make install」を実行した際にインストールされたファイルのリストを作成してくれる。アンインストールする際には、そのリストに従って削除できるという訳だ。
pacoにはgpacoというGTK+に対応したGUIツールも付属している。X上、コンソール上どちらでもソフトウェアの一覧表示、インストールファイルの一覧が確認できる。
当たり前だが、pacoを適用する前にインストールしたファイルについてはログは残っていない。使うなら早めのインストールが望ましいソフトウェアだ。
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