paco――インストールの監視

Linuxでソースからコンパイル。よくある光景だが、アンインストールの時に消すべきファイルで迷うこともあるかもしれない。そんな方には今回紹介するソフトウェアが役立つだろう。

» 2005年09月15日 02時29分 公開
[中津川篤司,ITmedia]

 Linuxを使ったことがある方なら、大抵ソースからソフトウェアをインストールした経験もあることだろう。親切な(あくまでも親切な)ソフトウェアならRPMのようにパッケージ化されて提供されるが、やはり基本はソースをコンパイルすることだ。

 試しにインストールしてみたのは良いが、消したくなることもあるだろう。1つのディレクトリの中に収まっているなら良いが、そうでない場合もある。その場合、一つ一つファイルを探すのは非常に手間だ。

 ここで紹介するオープンソース・ソフトウェアはpaco、そんな時に役立つソフトウェアだ。GPLで提供される同ソフトはLinuxおよびSolaris上で動作し、現在の最新バージョンは1.9.4だ。

paco paco

 pacoはインストール作業を監視し、「make install」を実行した際にインストールされたファイルのリストを作成してくれる。アンインストールする際には、そのリストに従って削除できるという訳だ。

 pacoにはgpacoというGTK+に対応したGUIツールも付属している。X上、コンソール上どちらでもソフトウェアの一覧表示、インストールファイルの一覧が確認できる。

 当たり前だが、pacoを適用する前にインストールしたファイルについてはログは残っていない。使うなら早めのインストールが望ましいソフトウェアだ。

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