ソフトイーサ、次期VPN構築ソフトの販売行う新会社を設立

ソフトイーサは11月末より、新たに設立した「ソフトイーサVPN」を通じて、次期仮想ネットワーク構築ソフトの商用版を提供する。

» 2005年09月16日 17時39分 公開
[ITmedia]

 ソフトイーサは9月16日、かねてから開発を進めてきた仮想ネットワーク構築ソフトの次期バージョン「SoftEther VPN 2.0」をベースにした「次世代VPNシステム」(仮称:VPN 2.0)の商用版を11月30日より提供開始することを明らかにした。

 同時に、VPN 2.0の販売を行う新会社として「ソフトイーサVPN」を設立した。資本金は1000万円で、ソフトイーサの出資比率は50%。代表取締役にはビレッジセンター代表取締役の中村満氏が就任する。新会社は同日より、VPN 2.0の販売、契約窓口として活動を開始した。アプライアンス化やOEM提供なども視野にいれ、パートナーおよび代理店の募集に取り組む。

 ソフトイーサが公開している情報によると、VPN 2.0はサーバとして動作する「VPN Server 2.0」と「VPN Bridge 2.0」、クライアントとして動作する「VPN Client 2.0」から構成される。仮想レイヤ3スイッチ機能やWindowsにおけるユーザーモードでの動作サポートといった機能が搭載される予定だ。

 ラインアップとしては商用利用が不可能なFree Editionのほか、中小規模企業/部署を対象とした「VPN Server 2.0 Standard Edition」、クラスタリング機能を搭載した「VPN Server 2.0 Enterprise Edition」およびホスティング事業者向けの「VPN Server 2.0 ISP Edition」の3つのバージョンが用意される計画という。

 なおVPN 2.0は、前バージョンの「SoftEther 1.0」およびそれを元に三菱マテリアルが改良を加えた「SoftEther CA 1.x」とはまったく異なるソースコードツリーで開発されており、通信の互換性なども一切ないという。

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