Winny経由でまた情報流出、今度は九州電力の火力発電所情報

九州電力社員の個人パソコンがウイルスに感染し、火力発電所に関する技術資料や出張手続きに関する書類がWinnyネットワークに流出していた。

» 2005年09月20日 21時35分 公開
[ITmedia]

 九州電力は9月16日、同社社員の個人パソコンがウイルスに感染し、火力発電所に関する技術資料や出張手続きに関する書類がWinnyネットワークに流出していたと発表した。

 流出したのは、試験要領書など火力発電所の技術資料のほか、同社の出張報告書、社内手続きの記入要領書など約124MB分。同時に、これら資料に記載された氏名や所属などの個人情報も流出した。流出した時期は9月という。

 九州電力では2005年1月に「情報セキュリティ管理規定」を定め、「許可なく情報を社外に持ち出さない」「許可なくパソコンを社外に持ち出さない」といった基本的な対策の徹底を図ってきたという。これらポリシーに効力を持たせるためどういった施策がとられてきたかについてまでは明らかにされていない。

 Winny経由の情報流出については、6月に三菱電機子会社のPCから、8月には三菱重工業の協力会社技術者の個人PCから、また7月には経済産業省原子力安全・保安院職員の私物PCから、原子力発電所に関する情報が流出するという事件が発生していた。

 九州電力では今回の事態を重く受け止め、再発防止に取り組むとしている。

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