フリーアドレスオフィスの実現も、沖電気が中小規模向けIP-PBXの新製品

沖電気工業は、中小規模ネットワーク向けIP-PBXの新製品「IPstage EX300」の販売を開始した。

» 2005年09月21日 19時29分 公開
[ITmedia]

 沖電気工業は9月21日、中小規模ネットワーク向けIP-PBXの新製品「IPstage EX300」の販売を開始した。

 IPstage EX300は、同社が2002年9月にリリースした中小企業向けIP-PBX「IPstage EX100」の後継機種。IPstage EX100の基本的な機能を引き継ぎつつ、呼制御プロトコルとしてSIPを採用し、さらにモバイルセントレックス環境への対応をにらんだ機能もサポートしている。

 具体的には、SIP対応のソフトフォン「Com@WILLソフトフォン」やFOMA/無線LANデュアル端末の「N900iL」の収容が可能だ。これにVoIP対応無線LANアクセスポイントの「MWINS BR2100」シリーズを組み合わせることで、無線LANを用いたデータ/音声統合環境を実現し、デスクに縛られないフリーアドレスオフィスを可能にするという。

 また、構内PHS向けの基地局「UF7200IP」の収容も可能だ。これにより、サテライト拠点のPHS子機をIPネットワーク経由でセンター側に直収し、低コストでモバイル環境を構築することができる。

 IPstage EX300はまた、同時に発表された新型IP電話機「MKT-IP-30DKW」シリーズにも対応している。MKT-IP-30DKWは、従来の電話に比べて広い音声周波数帯域を伝達できる「eおと」技術によって、より高品質な音声通話を実現するほか、IEEE802.3af準拠のPoE(Power over Ethernet)をサポートした多機能電話機で、電話帳や発着信履歴機能も搭載している。

 IPstage EX300の価格は100回線モデルで600万円からで、IPstage EX100の顧客向けのマイグレーションライセンスも用意されている。出荷は10月31日の予定だ。また、MKT-IP-30DKWは5万円、ハンズフリー機能付きの場合は5万5000円で、12月21日より出荷される。

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