認証VLANによるセキュアなネットワークを構築――国立がんセンター

国立がんセンター 築地キャンパスは10月4日、認証VLANによるネットワークを構築し全面稼働させたと発表した。

» 2005年10月04日 18時48分 公開
[ITmedia]

 電子カルテの導入など急速なIT化により、医療機関からも大量の情報が漏えいする可能性が高まっている。そんな中、国立がんセンターは、築地キャンパスで認証VLANによるネットワークを構築、全面稼働させたと発表した。

 築地キャンパスは管理棟/研究棟/病棟/検診研究センターなど6つのブロックに分散しており、職員には施設内のどこからでも必要な時に必要な情報にアクセスできるネットワーク環境が必要だった。また、患者のセンシティブ情報を扱うため、高度なセキュリティが求められていた。

 これまで国立がんセンターは、コンピュータ端末単位での管理を行ってきたが、今回、ユーザー単位のアクセス管理が行える認証VLANを採用。ユーザーごとに接続するLANを指定して、どの棟から接続しても同じLANに接続できるようにしたほか、業務に必要なリソースだけにアクセスを許可することを可能にした。また、病院の業務系PCは、一般の職員端末が接続されるLANとは隔離された、より高いセキュリティが保持される閉域ネットワークに接続されるという。

 ネットワーク構築は、日本IBMが担当し、認証サーバにはLinuxを搭載したIBMのIAサーバ「xSeries 220」を採用。認証スイッチにはアルカテルの「OmniSwitch」などを利用した。この新ネットワークには、2000台規模のWindows PC、Macintosh、プリンターが接続されているという。

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