暗号鍵の漏えいを防げ――RSAセキュリティが一元管理ソリューション

RSAセキュリティは、データ暗号化に用いる「鍵」を一元的に管理するための「Key Management Serverソリューション」を発表した。

» 2005年10月13日 20時10分 公開
[ITmedia]

 RSAセキュリティは10月13日、データ暗号化に用いられる「鍵」を企業として一元的に管理するための「Key Management Serverソリューション」を発表した。

 情報漏えい対策の一環としてデータ暗号化を導入するケースが増えているにもかかわらず、その暗号化に用いられる「鍵」の管理に注目が集まることは少ない。しかし、もし暗号鍵が漏えいして第三者の手に渡れば、データ自体が漏えいの危険にさらされてしまう。また、鍵が紛失した場合には復号化が困難となり、業務に支障をきたす可能性がある。

 Key Management Serverソリューションはこうした事態が発生しないよう、暗号鍵を一元的に管理するためのツール群だ。ユーザーやシステム単位でばらばらに管理されてきた鍵を統一した管理基準の下で集中管理することにより、セキュリティレベルの向上につなげる。

 ソリューションは、鍵を集中管理する「Key Management Server」とその管理ツール、クライアント用APIから構成されており、RSAセキュリティではこれを業務アプリケーションに統合させるためのコンサルティングサービスと組み合わせて提供していく。APIを活用することで、開発者が鍵管理の詳細を理解しなくとも、鍵の漏えいリスクを抑えた業務アプリケーションを実現できるという。

 Key Management Serverソリューションの価格はシステム規模やサービスの範囲によって異なるため要問い合わせ。10月17日より出荷を開始する。

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