サポート切れにもかかわらずWindows NTが使われる理由「次世代」中堅企業はITで利益を出す(1/3 ページ)

今回はWindows NTの意外な利用率の高さに対して問題提起していきたい。なぜこれが問題かといえば、Windows NTのベンダーサポートは2004年12月に既に停止されているからである。

» 2005年11月08日 09時10分 公開
[伊嶋 謙二,ITmedia]

  伊嶋 謙二(ノーク・リサーチ代表)

 今回は、第1回の「サーバOSの種類」で述べた「Windows NT」の意外な利用率の高さに対して問題提起していきたい。なぜこれが問題かといえば、Windows NTのベンダーサポートは2004年12月に既に停止されているからである。この事実は調査結果から分かる通り、「大半がサポート切れを認知」していた。分かっていながらも使い続ける理由は何か?

大半のユーザーがNTのサポート停止を認知しているものの、今後も使おうとしている?

 中堅企業が利用するサーバOSにおいて、Windows NTの割合は、30億円未満の企業が29.0%、100億円以上が23.5%であった。それらに比べて割合は低いものの、中堅企業においても、Windows NTが22.2%の割合で利用されていることが分かる。

 現時点では、「Windows 2000 Server」が最も利用されていて、いずれは「Windows Server 2003」が大勢を占めることは間違いないが、約1/4の中堅企業が依然としてWindows NTを利用している。しかも、そのベンダーサポートは2004年12月に既に停止されている。その事実について、8割近くの企業は認知していた。(図1)

図1

 それにもかかわらず、NTを利用している中堅企業の半数を超える55.4%が、今後もNTを使い続けると答えている。実際問題、サポートは切れていることから、サポートの必要性が生じた場合ベンダーはどう対応するのか? 問題が生じた当のユーザーはどうするのか? (図2)

図2
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